
フランス・パリのルーヴル美術館で発生した総額約155億円相当の宝石盗難事件に関し、美術館のセキュリティシステムのパスワードが、「LOUVRE(ルーヴル)」という単純な設定であったことが判明した。
5日(現地時間)付の米紙『ニューヨーク・ポスト』によると、フランス紙『リベラシオン』は政府内部文書を引用し、2014年にフランス国家情報システムセキュリティ庁(ANSSI)が実施した同美術館の映像監視システム監査で事実が明らかになったと報じた。
2014年以降に行われた同美術館のセキュリティ監査では、導入から20年が経過したソフトウェアの使用など、他の深刻な欠陥も指摘された。
同美術館が監査結果を受けてパスワードを変更したかどうかは確認されていない。
4人組とみられる窃盗犯は10月19日午前9時30分ごろ、ルーヴル美術館のアポロン・ギャラリーで、フランス王室宝石コレクション8点~9点、総額8,800万ユーロ(約155億7,392万円)相当を盗み、逃走した。
窃盗犯らはしご車で美術館外壁の窓から侵入し、約7分で盗みを終えた後、電動スクーターで逃走した。犯行は開館直後の観覧客が多い時間帯に行われた。
フランス捜査当局は容疑者4人を逮捕し、このうち拘束された3人が盗難に直接関与したとみている。共犯1人は依然として逃走中であるという。














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