
米国に住む女性が、乳製品アレルギーを持つ娘にチョコレート菓子を与えた客室乗務員の対応により娘がアナフィラキシー(急性重症過敏反応)を発症したとして、航空会社を相手に訴訟を提起したと報じられた。
11日(現地時間)、『ニューヨーク・ポスト』や『インディペンデント』など海外メディアの報道によると、ノースカロライナ州に居住するスウェタ・ニルコンダさん(33)は、本年4月9日、ワシントン・ダレス国際空港からカタール・ドーハ行きのカタール航空機に、3歳の娘と搭乗した。二人はドーハでインド行きの便に乗り継ぐ予定だったとされている。
訴状によれば、ニルコンダさんはトイレへ向かうため、客室乗務員に娘の見守りを頼んだ際、娘が乳製品とナッツ類にアレルギーがあることを改めて伝えていたと主張している。

ニルコンダさんがトイレから自席に戻ると、乗務員が娘にチョコレート菓子のキットカットを与えているのを目撃し、愕然としたという。
ニルコンダさんが抗議したところ、乗務員は娘に菓子を与えた事実は認めたものの、彼女の懸念を嘲笑し、無視する態度を取ったとされる。その直後、娘はアナフィラキシーの症状を示した。
ニルコンダさんの弁護士によると、娘の血中酸素飽和度が急激に低下したため、交感神経を刺激するエピネフリン注射が必要となった。ニルコンダさん自身が注射を実施し、娘の容体は改善したと伝えられている。

インド到着直後、娘は二度目のアナフィラキシー反応を発症し、病院に搬송され、集中治療室(ICU)で2日間の緊急治療を受けたと報じられている。
ニルコンダさんは、客室乗務員から十分な支援を受けられず、ほとんど自分で対応せざるを得なかったと主張。娘は乗務員から与えられた菓子により「極度の身体的・精神的苦痛を経験した」として、カタール航空を相手に500万ドル(約7億7,022万円)の損害賠償を求める訴訟を起こした。
一方、カタール航空は現時点で、この件に関する公式見解を表明していない。














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