
米ジョージア州のレストランで、授乳中の女性が店主から退店を求められた。現場を捉えた動画が拡散され、女性は「法的に保護された行為であるにもかかわらず、公然と侮辱された」と主張している。
12月14日(現地時間)、報道によると、フロリダ州在住のアリス・コピエクさんは、ジョージア州ブルーリッジの「トコア・リバーサイド・レストラン」で、家族や知人と食事中、生後4か月の乳児が泣き出したため授乳を行った。
コピエクさんは、「ケープで体を隠しており、同席者以外が授乳の様子を見る状況ではなかった」と述べている。
その後、子どもたちを連れて店外に出ようとした際、店主とみられる男性に呼び止められ、「ここでは授乳はできない」として席の移動を求められたという。コピエクさんは、授乳はすでに終わっており、説明の機会は与えられなかったとした。
さらに、コピエクさんがジョージア州法によって公共の場での授乳が保護されていると指摘すると、当該男性は声を荒らげ、退店を求めた。一連の様子は携帯電話で撮影され、SNS(交流サイト)で拡散された。
ジョージア州法は、母親が合法的に立ち入ることができるすべての場所で授乳する権利を保障している。授乳を理由にレストランや店舗が退店を求めた場合、違法とみなされる。
現地の記録によると、当該レストランの所有者はティム・リヒター氏(67)と確認されている。リヒター氏は「フォックス・ビジネス」との電話取材に対し、動画に映る人物が自身かどうかについては明言を避けた。その上で、「33年間にわたりレストランを経営してきたが、これまで授乳を巡る問題はなかった」と述べ、「今回の件は視聴回数を狙った演出だ」と主張した。
レストラン側は、現時点で追加のコメントを出していない。
当該レストランは2023年にも、「子どもの行動を十分に管理できない保護者に追加料金を課す」とする独自の「大人料金ポリシー」を巡り、大きな波紋を広げていた。当時、一部の親は、店主から公然と子どもの行動を指摘され、不当な扱いを受けたと訴えている。













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