
10年以上毎日来店していた常連客が数日姿を見せなかったため、シェフが直接自宅を訪れ、常連客の命を救った話が伝えられた。
「ニューヨーク・ポスト」によると、米国フロリダ州ペンサコーラにあるシュリンプバスケットのシェフ、ドネル・ストールワースさん(45)は、常連客のチャーリー・ヒックスさん(78)が突然店に来なくなったため連絡を試みた。
ヒックス氏は過去10年間、毎日レストランを訪れ、昼食と夕食にシチュー料理の「ガンボ」を食べていたという。
ストールワースさんは「ヒックスさんは一日も欠かさず店に来ていたが、9月にヒックスさんが数日連続で現れなかったため、何かおかしいと感じた」と述べ、すぐにヒックスさんに電話をかけて様子を確認し、彼が病気だと聞いて自宅まで食事を届けたと語った。
しかし数日後、ヒックスさんは電話に出なくなり、ストールワースさんは最悪の事態を想像しながら勤務中にすぐにヒックスさんの自宅へ駆けつけた。
彼はヒックスさんの家に到着し、何度もドアをノックしたが、何の応答もなかったという。帰ろうとした瞬間、家の中から「助けて」という声が聞こえたと語った。
ストールワースさんはドアを開けると、ヒックスさんが床に倒れていた。どんな状態なのか分からず、とても怖かったと語った。
ヒックスさんは家で転倒し肋骨を2本折っており、深刻な脱水症状を示していた。通報を受けて到着した救助隊は、彼をすぐに病院に搬送した。
その後も、レストランのスタッフはヒックスさんが入院している間、彼が食べていた料理を毎日病院に届け、退院後はヒックスさんがレストランのすぐ隣にある新しいアパートに引っ越せるよう手伝った。
現在、健康な姿で退院したヒックスさんは再び「シュリンプバスケット」を頻繁に訪れているという。
高齢者の骨折の危険性
高齢者は骨粗しょう症により骨が弱くなっており、筋力の低下と神経系統の鈍化により、突然の状況で体のバランスを取るのが難しくなるため、骨が簡単に折れやすくなる。
手首、股関節、脊椎、肋骨などの骨折が高齢者に最も頻繁に発生する。このような高齢者の骨折は、比較的軽い外傷や転倒だけでも発生する可能性があるが、本人や周囲の人々が単なる打撲と考え、骨折の初期に正確な診断と治療が遅れて問題になる可能性がある。
肋骨は体の骨の中で最も早く治る骨折で、高齢者の場合4週間で骨がつく。痛みが激しく生活が不便なため鎮痛剤の服用は必要だが、通常は手術や特別な処置は必要ない。気胸(肺に穴が開いて胸膜腔内に空気がたまること)や血胸(胸膜腔内に血液がたまって圧力が高まり肺が押しつぶされる現象)などの合併症がない肋骨骨折は、そのままにして鎮痛剤を服用すれば数日で痛みが減り、3週間程度で痛みが消える。
手首の骨折は特に60歳以上の女性に多い。高齢者が冬に滑りやすい道を歩いていて手をついて転倒した後、手首に痛みが生じ、腫れて内出血がある場合は骨折を疑い、専門医を訪れて骨折の有無を確認することが良い。
治療は6〜8週間程度ギプス副子で固定した後、関節運動を行う方法、または骨折した骨を合わせてピンで固定するなどの手術的方法がある。
股関節骨折は寿命を縮める深刻な合併症を引き起こす骨粗しょう症性骨折で、この場合患者はほとんど動けなくなる痛みと運動障害を経験する。したがって、トイレはもちろん、家の中でさえ日常生活のための移動が不可能な状態になる。このような状態で適切な治療を受けずに長期間寝たきりになると、心臓や肺機能が急速に悪化し、褥瘡(床ずれ)や肺炎などの合併症が発生して命を落とす可能性もある。
怪我をしたり転倒した直後に股関節付近に痛みがあり、座ったり立ったりするのが不便な場合は、必ずレントゲン撮影で骨折の有無を確認する必要がある。また、最も一般的な事故原因は家の中や道端で単に転倒して起こる場合がほとんどである。したがって、これを予防することが骨折を減らす最良の方法である。普段から十分な栄養摂取と継続的な運動をして骨粗しょう症を予防し、筋力を維持することが良い。













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