
中国のインフルエンサーが、K-POPガールズグループ「BLACKPINK(ブラックピンク)」のロゼ氏になりすましてファンイベントに参加し、物議を醸している。ロゼ氏に酷似した金髪と衣装で登場し、ファンと写真を撮影しただけでなく、同氏の写真が印刷されたポストカードに自身のサインを記入したことで、ファンから激しい非難を浴びる事態となった。
18日、香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」の報道によると、中国南西部・成都のショッピングモールで開催されたロゼ氏のポップアップストアのイベントに、現地インフルエンサーの「デイジー」氏が登場し、オンライン上で大きな論争となったとのことである。
BLACKPINKのファンダム「BLINK」を自称するデイジー氏は、ロゼ氏の熱心な支持者として知られ、関連動画を投稿することで50万人以上のフォロワーを有してきた。成都のあるショッピングモールがロゼ氏のポップアップストアを開設し、デイジー氏を「一日マネージャー」として招待したことが、今回の騒動の発端となった。
イベント数日前、デイジー氏はSNSに「権力を掌握した」という文言とともに、自身の役割を宣伝する投稿を行っていた。会場にはロゼ氏の公式グッズやBLACKPINKをテーマにしたフォトゾーンが用意されていたが、デイジー氏が来場者と交流できる特別ゲストとして紹介されたことで混乱を招いている。公開された動画には、金髪のデイジー氏がロゼ氏に似た衣装を着用してファンと写真を撮る様子が映し出されていた。論争は、ロゼ氏の写真が印刷されたポストカードにデイジー氏が自身の名前でサインを記したことでさらに拡大した。

デイジー氏のSNSには批判コメントが殺到している。あるファンは「サインまでロゼ氏を模倣し、最後に小さな花まで描いている。スター気取りで注目を楽しむ姿は恥ずべき行為である」と憤りを露わにしている。別のファンは「会場では多くの人が本物のスターが来場したと誤認した。主役を演じていただけで、我々が愛している人物ではない」と批判した。
これに対しデイジー氏は、ショッピングモール側の招待を受け、企画に従って参加したに過ぎず、ファンに良い思い出を提供したかったと釈明している。出演料も受け取っておらず、自身の行動が混乱を引き起こした点について謝罪した。また、ロゼ氏への想いは2019年から続く純粋なものであり、注目を集めるための行為ではなかったと強調している。
論争が拡大したことを受け、ショッピングモール側は今回のイベントがBLACKPINKやロゼ氏の所属事務所から公式の承認を受けていないことを認め、運営過程で発生した問題について謝罪したとのことである。













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