
アメリカのテキサス(Texas)州にある遊園地において、新型ジェットコースターが運行中に停止する事故が発生し、搭乗した乗客2名が地上約30メートルの高さで30分以上孤立する事態となった。
21日(現地時間)、イギリスメディアの「ザ・サン」は、17日にアメリカのテキサス州オースティン(Austin)のテーマパーク「コタランド」で、運行中の新型ジェットコースター「サーキットブレーカー」が急降下直前に停止したと報じている。
「サーキットブレーカー」は、頂上まで搭乗客を引き上げた後、車両を前方に傾けて最高時速96キロメートルで急降下する仕組みの遊具である。この事故により、マシュー・カントゥ氏(24)とニコラス・サンチェス氏(20)は、車両が地面に向かって約90度の角度で傾いた状態で空中にぶら下がる形となった。二人は地上から約40メートルの高さにおいて、救助隊が到着するまで1時間近く孤立したということだ。
カントゥ氏は「90度で止まったまま時間が経過するにつれ、深刻な問題が発生したことに気づいた」とし、「地面に落ちないよう守ってくれるのは安全ベルトだけであった」と当時を振り返った。
搭乗客側の弁護士によると、事故発生後30分以上にわたり家族に対して明確な説明が行われなかった。事故発生から36分が経過した午後9時28分まで救助要員が到着しなかったため、家族の一人が直接911番へ通報した。その後、園内の救急医療チームと消防当局が現場に駆けつけたということである。
カントゥ氏は空中にぶら下がっている間、血液が下半身に集中しめまいを感じ、サンチェス氏は太ももの上部にしびれを訴えた。ただし、救助後の病院での治療を要する状態ではなかったということである。
遊園地側はセンサーの作動により一時的な運行遅延が発生したとし、「問題は解決され、その後は事故なく運行を再開した」との説明を行った。













コメント0