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「イギリスでより良い未来を」と騙して連れ込み 週72時間働かせ賃金を全額奪ったチェコ人3兄弟の手口

有馬侑之介 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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イギリスで社会的弱者の男性たちを騙してマクドナルドの店舗で強制労働させ、賃金を搾取していたチェコ人グループに対し、裁判所が重刑を言い渡した。

BBCなど現地メディアが4日に報じたところによると、イギリスのルートン刑事法院はヤン・ドレヴェナク被告(39)に懲役8年、交際相手のモニカ・オラホバ被告に懲役6か月を言い渡した。人身売買や強制労働などの罪によるもので、刑期満了後は両被告を国外追放とするよう命じた。

今回の判決は、ドレヴェナク兄弟が運営した人身売買組織をめぐる一連の裁判の最終回(3回目)にあたる。組織の首謀者とされるアーネスト・ドレヴェナク受刑者と、もう一人の兄弟ズデネク・ドレヴェナク受刑者は2024年にすでに有罪判決を受け、服役中だ。

裁判所によると、ヤン被告は2018年初頭、チェコのカルロヴィ・ヴァリ地域で失業し生活に困窮していた男性に近づいた。

「イギリスでより良い未来を約束する」と騙して被害者をイギリスに連れ込んだ後、到着するとすぐに身分証明書とパスポートを取り上げた。その後、被害者をベッドフォードにある自宅へ連行し、粗末なマットレスで寝起きさせるなど劣悪な環境での生活を強いたという。

グループは被害者の代わりにオンラインの採用試験を受け、面接では通訳を務めるなどして、ケンブリッジシャー州キャクストンにあるマクドナルド店舗に就職させた。

被害者は週6日・1日12時間の過酷な労働を強いられ、賃金は全額がオラホバ被告の口座に振り込まれていた。

2018年3月から10月までに被害者の名義で支払われた給与は約1万2,000ポンド(約256万7,000円)にのぼったが、被害者が実際に受け取ったのはわずか90ポンド(約1万9,300円)に過ぎなかった。グループは交通費・食費・宿泊費など名目ばかりの「借金」を口実に賃金を奪い、まともな食事も与えずパンやスープしか提供していなかったことが明らかになった。

その後、ヤン被告は実兄で組織の統括者であるアーネスト受刑者から身代金として1,000ポンド(約21万3,900円)を受け取り、被害者を引き渡した。

組織のメンバーたちはこうした手口で4年間にわたり計6人の男性をマクドナルドの店舗で働かせ、賃金を奪っては高級車や宝飾品の購入、海外旅行などに充てていた。

審理を担当したジェフリー・ペイン裁判官は判決言い渡しの際に、「人間は本質的な尊厳と価値を持って生まれてくるものだが、被告人たちは10か月以上もの期間、被害者の尊厳を無残に踏みにじった」と述べ、「被害者をまるで個人の所有物のように扱い、別の場所に引き渡して報酬まで受け取ったにもかかわらず、公判を通じて反省の色を一切見せなかった」と厳しく非難した。

ケンブリッジシャー警察のニック・ウェバー刑事は「今回の事件は、現代の奴隷制度がいかに身近なところに潜んでいるかを示す衝撃的な事例だ」と語った。

マクドナルド側は関連して、「共同口座の利用状況や労働時間の超過、面接時の通訳同伴の有無などを確認し、潜在的リスクを早期発見・防止できる体制を大幅に強化した」としたうえで、「政府機関やNGOと連携し、現代の奴隷制度の根絶に取り組む」とのコメントを発表した。

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