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ワクチンは「同じ腕」に打て!接種部位の選び方で初期免疫倍増、最新研究が証明

望月博樹 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

ワクチンの1回目と2回目の接種を同じ腕に行うと、より早く初期の免疫効果が得られるという研究結果が発表された。

オーストラリアのシドニーにあるガーヴァン医学研究所のトリ・パン博士とニューサウスウェールズ大学カービー研究所のアンソニー・キャラガー教授らの研究チームは、29日、科学誌『セル(Cell)』で、ワクチンの1回目・2回目の接種を同じ腕に行うことで、より早く、かつ強い免疫反応が得られることをマウス実験と人間の臨床試験で確認したと報告した。

ワクチン接種は病原体を無害な形に加工したワクチン抗原(vaccine antigen)を体内に投与し、リンパ節内の免疫細胞などの免疫系に病原体を認識させ、これと戦うよう訓練し、記憶させるプロセスだ。

以前の研究で、再感染時に抗体反応の中核を担うメモリーB細胞(memory B cells)が注射部位に最も近いリンパ節に長期間留まることを発見した研究チームは、今回の研究でその理由と影響を解明した。

研究チームは「マウス実験で最先端の生体内イメージング技術を用い、ワクチン接種後、メモリーB細胞が最も近いリンパ節の外層に移動し、そこに存在するマクロファージ(macrophages)と相互作用することを発見した」と述べた。

さらに「同じ部位に追加接種を行うと、リンパ節のマクロファージが抗原を効率的に捕捉し、メモリーB細胞を活性化させ、抗体形成反応をより迅速かつ強力に促進させることも明らかになった」と付け加えた。

共同筆頭著者のガーヴァン医学研究所ラマ・デンニ博士は「この研究は、次回のワクチン接種時に強力な免疫反応を引き起こすうえで、注射部位に最も近いリンパ節内のマクロファージが重要な役割を担っていることを示している」と説明した。

研究チームは、この結果が人間にも当てはまるかを確認するため、30人のボランティアにCOVID-19のmRNAワクチンを接種し、20人に1回目と2回目を同じ腕に、残りの10人に1回目と2回目を反対側の腕に接種する臨床試験を行った。

その結果、1回目と2回目の接種を同じ腕に受けた参加者は、反対側の腕に接種した参加者よりも、COVID-19ウイルス(SARS-CoV-2)に対する中和抗体が非常に速く産生されることが明らかになった。

共同責任著者のカービー研究所ミ・リン・ムニエ博士は「同じ腕に接種したグループの抗体は、デルタ株やオミクロン株に対してもより効果的だった」とし、「2回目の接種から4週間後、両グループの抗体レベルはほぼ同じになった。しかし、感染症流行時には接種直後の初期防御効果が極めて重要となり得る」と強調した。

さらに「COVID-19ワクチンの1回目・2回目の接種を別の腕に行っても、時間とともに防御レベルの差は縮まるため心配は不要だが、パンデミック下では最初の数週間の防御効果の差が集団免疫獲得速度に大きな影響を与える可能性がある」と説明した。

責任著者のガーヴァン医学研究所のパン教授は「メモリーB細胞とマクロファージの相互作用を再現または強化する方法を解明できれば、追加接種回数の少ない次世代ワクチンの設計が可能になるだろう」と述べた。

望月博樹
editor@kangnamtimes.com

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