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「歩く広告塔」大谷翔平、東京シリーズでの驚異的な経済効果 スポーツ界を変える影響力とは

望月博樹 アクセス  

引用:AFP通信
引用:AFP通信

大谷翔平(31・ロサンゼルス・ドジャース)の登場に、日本中が熱狂している。18日と19日の2日間にわたって開催される米メジャーリーグ(MLB)開幕戦「東京シリーズ」に合わせ、東京の街中が大谷をモデルにした広告で彩られ、大谷のユニフォーム姿のファンが「日本野球の中心」東京ドーム周辺を埋め尽くした。

大谷の爆発的な人気に、野球発祥の地であるアメリカも驚きを隠せない様子だ。「ブルームバーグ通信」は16日(現地時間)、「スーパースター大谷を日本の首相に」と題した社説で、「東京ドームで行われた2日間の練習試合には10万人のファンが詰めかけた」と報じ、「開幕戦のチケット転売価格が1万3,500ドル(約201万7,112円)にまで高騰した」と伝えた。

1,000億円の投資に見合う「影響力」

大谷は名実ともにMLB現役最高の選手だ。17日にMLB.comが発表したメジャーリーガーが選ぶ最高の選手にも選出された。その実績が全てを物語っている。昨年、大谷は10年総額7億ドル(約1,045億9,100万円)というプロスポーツ史上最高額の契約でドジャースに加入。MLB史上初となる50本塁打50盗塁(54本塁打59盗塁)を達成し、ワールドシリーズ制覇も果たした。そして、満場一致で最優秀選手(MVP)にも選ばれた。

ドジャースは大谷への1,000億円の投資効果を十分に実感している。アメリカの調査会社スポンサーユナイテッドによると、ドジャースは昨年、大谷効果でスポンサー収入が7,000万ドル(約104億6,007万円)増加した。大谷を獲得後、日本企業12社とスポンサー契約を結んだ結果、日本からのスポンサー収入が増加し、大谷の年俸をスポンサー収入だけでカバーできるようになった。

「歩く広告塔」とも称される大谷効果は実際に大きな経済効果をもたらしている。彼が昨年1年間でスポンサー契約を通じて得た金額は、7000万ドルとも言われている。昨年10月、関西大学の宮本勝浩名誉教授は、大谷のアメリカと日本での経済効果が約1,168億円に達すると試算している。

ドジャースは「大谷効果」に後押しされ、今回の東京シリーズでも莫大な収益を見込んでいる。日本メディアの日刊ゲンダイによると、ドジャースは東京シリーズ(練習試合を含む4試合)で総額24億円の興行収入が予想されるという。さらに、大谷と契約したスポンサー企業の売上増加などを含め、最大100億円規模の経済効果が生まれると試算されている。

MLB全体が笑みを浮かべる

MLB事務局も大谷効果の恩恵を受けている。10日、MLB.comは東京シリーズのスポンサー20社を発表したが、特に日本のIT企業SCSKとの契約が注目を集めている。東京シリーズではドジャースとシカゴ・カブスの選手たちがSCSKのロゴ入りヘルメットを着用して試合に臨むが、その契約金だけで800万ドル(約11億9,544万円)に達する。規定により、ヘルメットスポンサー収入はMLBが管理し、30球団に均等配分される。

MLBも昨年からすでに大谷効果を実感している。米経済誌フォーブスによると、日本のスポンサー企業は2022年の10球場11ブランドから、昨年は15球場35ブランドに増加した。新規スポンサーから獲得した金額だけで3億ドル(約448億2,915万円)に達したという。2024年のMLB全体のスポンサー収入は前年比16%増の19億ドル(約2,839億1,793万円)と推定されている。

今回の東京シリーズの2試合も、4万3,500席がチケット販売開始1時間で完売した。一部の予約サイトでは販売開始直後に42万人が押し寄せ、その盛り上がりを物語った。MLBはドジャースとカブスの開幕戦を皮切りに、8か月に及ぶ長いシーズンの幕を開ける。MLB全球団が一斉に試合を行う正式な開幕戦は28日だ。

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