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2025年05月20日火曜日
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米・中・欧「第6世代戦闘機」開発競争が激化!AI搭載の「空飛ぶ空母」で覇権争い本格化

引用:米・空軍
引用:米・空軍

アメリカ・中国・ヨーロッパが「第6世代戦闘機」の開発競争に本格的に乗り出したことが明らかになった。ステルス性能、長距離作戦能力、AIを活用した戦場統合システムまで備えた「空飛ぶ空母」を巡り、各国の軍事的プライドをかけた争いが激化しているのだ。

15日付の英時事週刊誌「エコノミスト」によると、アメリカのドナルド・トランプ大統領は今年3月、アメリカの第6世代戦闘機「F-47」を公開し「歴代の戦闘機の中で最も早く、最も機敏で、搭載能力も圧倒的だ」と自賛したという。ボーイングが開発を担当するこの戦闘機は、早ければ年内にも実戦配備される見通しだと伝えられた。中国はすでに昨年末「J-36」と呼ばれるステルス無人機型の戦闘機を公開している。また、イギリス・日本・イタリアも2035年の導入を目指し「テンペスト」戦闘機の共同開発を進めている。さらに、ドイツ・フランス・スペインも2040年までに将来戦闘航空システム(FCAS)の導入を目指して開発中だという。

第6世代戦闘機の共通点は、前世代より機体が大型化している点である。高度化した地対空ミサイルの脅威を回避するにはステルス性能を強化する必要があり、主力武装や燃料タンクを機体内部に収める構造が求められるのだ。加えて、高性能センサーや電子戦装備の搭載により、機体のサイズは自然と大きくならざるを得ないからだ。

長距離作戦能力も重要な要素だ。アメリカは、中国のミサイル射程圏外にあるオーストラリアや太平洋の島嶼基地を出撃拠点として検討しており、イギリスのテンペストは、大西洋を給油なしで横断することを目指しているという。現在の欧州主力機「タイフーン」は、この飛行に3回以上の空中給油が必要だ。

武装の搭載能力も大幅に向上する。イギリスのテンペストは、F-35の約2倍の兵装を積載できるよう設計されており、これにより敵地への侵入回数を減らし、生存性を高める計画だという。こうした理由から、外観だけを見ると、むしろかつての大型爆撃機を連想させるという評価も出ている。

一方で、戦闘機の頭脳はAIを中心とした超高速演算システムを搭載し、より精密に進化している。テンペスト計画に参加しているイタリアのレオナルド社のロベルト・チンゴラーニCEOは「この戦闘機は、中規模都市が1秒間に生み出すデータをリアルタイムで処理・分析できる」とし「空飛ぶスーパーコンピューターのようなものだ」と述べた。

有人機か無人機かという点も注目されている。多くの空軍は、機密性の高い任務や突発的な状況への対応のため、当面は操縦士を搭乗させる方針だという。ただし、1機の有人機が複数の無人ドローン(CCA)を指揮する「空の航空母艦」コンセプトが次第に現実化しつつあるとされているのだ。問題は予算だ。アメリカのF-47は、1機当たりの開発費が1億6,000万〜1億8,000万ドル(約233億1,600万~261億3,000万円)に上るとされており、総保有数は200機前後にとどまる可能性があるとの見方が出ているという。

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