
アメリカで販売されている米の25%以上から、安全基準値を超える濃度のヒ素やカドミウムなどの重金属が検出されたという研究結果が注目を集めている。
18日(現地時間)、CNNなどの報道によると、アメリカの保健団体「健康な赤ちゃんの明るい未来(Healthy Babies Bright Futures)」が最近発表した報告書で、「アメリカ全土の小売店で購入した145種類の米製品を分析した結果、全サンプルからヒ素が検出され、4分の1以上がアメリカ食品医薬品局(FDA)の乳幼児用シリアルに対するヒ素基準値を超過していた」と明らかにした。
同報告書は「米からヒ素、カドミウム、鉛、水銀の4種類の毒性重金属が検出された」とし、「各汚染物質は健康への影響が異なるが、がんなどの重大なリスクや知能(IQ)低下を含む発達障害を引き起こす可能性がある」と指摘した。
同団体によると、米は他の穀物と同様に土壌中の重金属を吸収するが、特に毒性の強い無機ヒ素がより多く蓄積される傾向があるという。

今回の研究報告書の共同著者であるジェーン・フーリハン氏は、「FDAは2021年に乳幼児用米シリアルの無機ヒ素含有量の基準を100ppbに設定し、その後、該当製品の無機ヒ素含有量が45%減少したことが判明した」と述べ、「しかし、FDAは家庭で調理して食べる米の無機ヒ素含有量については言及していない」と指摘した。
特に米を通じたヒ素への露出の割合は、米で作られた離乳食を食べる乳幼児において顕著であり、18〜24か月齢のアジア系の子どもの場合、全体の食事を通じたヒ素量のうち米が占める割合は約55%に達するとフーリハン氏は述べた。
米の種類別では、白米よりも玄米でヒ素含有量が高くなっている。アメリカ産米の場合、玄米サンプルからはヒ素129ppbを含む重金属151ppbが、白米サンプルからはヒ素95ppbを含む重金属118ppbが検出された。

同団体は原産地別の検査結果から、アメリカ・カリフォルニア産米とタイ産ジャスミン米、インド産バスマティ米において、総重金属の含有量が一貫して低いことを確認し、重金属への露出を減らしたい家庭にとってより良い選択肢となる可能性があると述べた。
家庭での米の調理方法によっても、重金属の含有量を低下させることができるとされている。米1カップに対して水6〜10カップを加えて煮るように調理し、その後水を捨てることで、ヒ素含有量を最大60%減少させることができるという。炊飯器を使用する場合は、余分の水を加えて部分的に調理した後、水を捨て、新しい水を適量加えて調理する方法が推奨された。
また、米を水に入れて30分以上、または一晩浸した後に水を捨てて調理する方法もヒ素含有量を抑えることができるという。ただし、米をただ水で洗うだけでは効果がないと付け加えた。