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2025年06月07日土曜日
ホームニュース「たった1ヵ月で終了」日韓"特別レーン"に韓国人殺到も、恒久化は御免との本音

「たった1ヵ月で終了」日韓”特別レーン”に韓国人殺到も、恒久化は御免との本音

引用:中央日報
引用:中央日報

「韓国と日本は距離も近く、文化交流も盛んなのだから、試験運用ではなく継続してほしいです」

1日午前10時40分頃、東京・羽田国際空港。金浦空港から出発したアシアナ航空の旅客機で到着したソン・ヘインさん(27歳)は、韓国人専用の入国審査レーンに足を踏み入れながら、こう話した。年に3〜4回日本を訪れるというソンさんは「以前は長蛇の列に並ぶ必要があって不便でしたが、専用レーンのおかげで非常にスムーズになりました」とし、この「ファストトラック」が一時的なもので終わらず、今後も継続してほしいと語った。

韓日国交正常化60周年を記念し、羽田、福岡、金浦、金海の両国4空港に設置された専用の入国審査レーンが1日から運用を開始した。両国の国民専用の入国審査レーンが設けられるのは、今回が初めてである。6月の1カ月間、期間限定で運用される予定だ。

過去1年以内に相手国を一度でも訪れた短期滞在者が対象であり、午前9時から午後4時までに対象空港に到着する便を利用した旅客がこの制度を利用できる。

日本を訪れる韓国人旅行者は、オンラインで「Visit Japan Web」を通じて入国および税関申告を事前に済ませ、専用のQRコードを取得する必要がある。日本のパスポート保有者も韓国訪問時に電子入国申告を行えばよい。事前申告で受け取ったQRコードを韓国人専用キオスクにかざし、指紋認証や顔写真の撮影などの入国手続きを終えると、そのまま入国審査を通過できる仕組みだ。

引用:中央日報
引用:中央日報

この日午前、羽田空港に到着した韓国人約80人も、専用の入国審査レーンを通過した。羽田空港側は、初便の到着に合わせて専用レーンの案内準備に追われていた。審査レーンの前には「日韓国交正常化60周年優先レーン」と書かれた電子案内板が設置され、専門の韓国語通訳3人が配置されて案内をサポートした。

この日、外国人向け入国審査窓口16カ所のうち6カ所が韓国人専用として運用され、韓国人専用レーンはほとんど待ち時間なく通過できた。一方、他の外国人用窓口の前には数百人の行列ができていた。

韓国人専用レーンを利用した旅行者たちは、「専用入国審査レーンを今月だけでなく、今後も継続して利用できるようにしてほしい」と口をそろえた。1番目の利用者となった50代の男性は「すぐに通過できてとても便利だった」と話し、「子どもたちは昨日先に来ていたため、この恩恵を受けられず、自分だけが利用できて少し得した気分だった」と笑顔を見せた。

日本旅行を計画中の人々も期待を寄せている。会員数15万人を誇る韓国のポータルサイトNAVERのカフェ「日本福岡旅行」には、「入国10分カットに期待」、「午前到着便なのでファストトラックの条件をすべて満たしていて良かった」といった書き込みがこの日相次いだ。子連れや荷物が多い旅行者には特に役立つだろうとの声もあった。

一方で、基準を満たせなかった人たちは残念がった。今月中旬に家族旅行を予定しているチェ・ミョンホさん(38歳)は「最後に日本を訪れたのがかなり前なので、今回の対象にはならず残念だ」と話した。

両国を訪れる観光客の数は年々着実に増加している。昨年、日本を訪れた韓国人は約882万人で過去最多を記録した。韓国を訪れた日本人観光客も約322万人に達している。羽田空港の関係者は、「日韓友好の促進を目的とした取り組みで、国交正常化60周年を迎える今年、1カ月間ではありますが、多くの方に気持ちよく空港を利用していただければ」と語った。

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