世界遺産前でランジェリーダンス、英女性2人に有罪判決
ギリシャで文化的配慮を巡り波紋

ユネスコの世界文化遺産に登録されているギリシャ・コルフ島の旧市街で、ランジェリー姿でポールダンスを踊ったイギリス人女2人が裁判所で有罪判決を受けた。
海外メディア「EPT」などの報道によると、コルフ裁判所は先月26日(現地時間)、文化景観毀損の容疑に問われたイギリス国籍の女2人に対し、懲役6か月・執行猶予2年の判決を言い渡した。
先月23日、コルフ島の代表的な文化遺産である聖ミカエル宮殿と聖ジョージ宮殿の前にランジェリー姿の女性らが現地でポールダンスを行った。彼女らはイギリスのポールダンス教室が主催した「ポールダンス休暇プログラム」の参加者と判明した。
この事件は、彼女らがポールダンスを踊る動画がSNSで拡散し物議を醸した。動画には、赤いランジェリー姿で宙に浮き様々な技を披露する女らと共に、観衆の歓声や応援の声も収められていた。
聖ミカエル宮殿と聖ジョージ宮殿は、ユネスコの世界文化遺産に登録されているコルフ島の旧市街に位置した主要な文化遺産だ。1824年に建てられたこの宮殿は現在、ギリシャ唯一のアジア美術専門博物館である「アジア美術館」として使用されている。
ギリシャ当局は、この場所が文化遺産として保護されていることから、女らに法的措置を講じた。ギリシャ文化財庁はコメントを発表し「今回の行為は正式な許可を得た催しや撮影ではなく、正式な許可を得ていない不適切な行為であった」と指摘した。
コルフ裁判所は起訴された5人のうち、撮影を主導した2人に文化景観毀損の容疑を認めた。考古学保護法違反の容疑がかけられていた残り3人については無罪とした。残り3人の行為が文化財への物理的損傷が確認されなかったためしたためだ。
有罪判決を受けた女らは裁判後、「現地社会に不快な思いをさせてしまったことを深くお詫びする」とし、「コルフの文化と住民たちを長年尊敬してきた。決して侮辱する意図はなかった」と述べた。