
イランがイスラエルのサイバー攻撃を阻止するため、国内のインターネットを全面遮断した。
18日(現地時間)、イランの準国営メディア「メヘルニュース」によると、イラン通信省は国内のインターネット利用に一時的な制限措置を講じた。通信省は「敵対国による国家通信ネットワークの悪用」を理由に挙げた。
英紙「ガーディアン」によると、ジョージア工科大学のリアルタイムモニタリングにより、イラン現地時間の午後5時頃にはインターネットがほぼ完全に遮断されていたことが確認された。インターネットトラフィック監視企業ケンティンクとネットブロックスはNBCニュースに対し、イスラエルによるイランへの空爆が行われていた午後5時30分頃、インターネットが遮断されたと報告された。
米サイバーセキュリティ企業クラウドフレアは、テッククランチに対し、イランのインターネットトラフィック量が前週同時刻比で約97%減少したと分析した。この事態は、イスラエルとの関連が疑われる反イラン政府のハッカー集団がイラン国営銀行をハッキングしたと主張した直後に発生した。
イラン政府のファーテメ・モハゼラーニー報道官は、ソーシャルメディアX(旧:Twitter)を通じ、当局が更なるサイバー攻撃を防ぐためインターネット接続を制限したと明らかにした。
イスラエルによる攻撃の後、イランはインターネットの接続速度を意図的に低下させていた。クラウドフレアによると、前日にはイランの主要モバイル通信2社が事実上遮断されていた。