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2025年08月05日火曜日
ホームライフスタイル喫煙だけじゃない!「超加工食品」で肺がんリスク41%増の衝撃研究

喫煙だけじゃない!「超加工食品」で肺がんリスク41%増の衝撃研究

/写真=ゲッティイメージバンク]
引用:ゲッティイメージバンク

肺がんの主要原因は喫煙だと言われている。一方で、喫煙歴がないにもかかわらず肺がんを発症するケースもあり、その場合は普段口にする食品が原因となっている可能性があるとの研究結果が報告されている。

国際呼吸器疾患ジャーナル『ソラックス』は、超加工食品を多く摂取する人は喫煙歴に関係なく肺がんを診断されるリスクが41%高くなるという研究結果を発表した。

超加工食品は単純加工食品とは異なり、複数の加工工程を経た製品で、風味増強や賞味期限延長のためにさまざまな添加物が使用される。チキンナゲット、炭酸飲料、ソーセージなどが代表例である。これまでの研究では、現代人が好んで食べるこうした超加工食品が心臓病、糖尿病、肥満を引き起こすことが知られていた。

しかし今回の研究では、超加工食品が肺がんを引き起こす新たな要因となる可能性があるという衝撃的な結果が示された。この研究は、国民健康栄養調査(NHANES)の食事頻度調査に回答した10万人以上のデータを分析し、肺がん診断の医療記録と照合して行われた。

調査対象者は1日平均3回ほど、超加工食品である加工肉、ダイエット炭酸飲料、清涼飲料を摂取していた。研究結果、喫煙歴など他の要因を考慮しても、超加工食品を最も多く摂取した群は、そうでない群に比べて肺がん診断を受けるリスクが41%高いことが明らかになった。

研究チームは結果について、「工業的方法で加工された食品は、本来の構造的特性が変化し、栄養素の生体利用率と吸収に影響を与えるとともに、有害な汚染物質を生成する」と説明した。

特に食品加工段階で生じる可能性のあるアクロレインは、タバコや木材、プラスチック、ガソリンの燃焼時や、脂肪・油の高温調理時に発生する物質として知られている。また、溶けた食品包装材から発生する化学物質が問題となる可能性もある。

今回の研究により、超加工食品と肺がん発症との関連性が示唆された。ただし、観察研究であるため、超加工食品が肺がんを直接的に引き起こすという因果関係を証明するのは難しいとの見方もある。

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