「35階から転落した中国女性、奇跡の生存」…3つの要因が命を救う

中国・湖南省長沙市で、27歳の女性がマンションの35階から転落する事故があったが、奇跡的に一命を取り留めた。地上に茂っていた木々が衝撃を和らげたことに加え、事故発生から10分以内に救助が行われ、迅速な治療が生存の大きな要因となったいう。
35階からの転落後…10分で病院搬送
この女性は居住していた高層マンションの35階から転落し、全身に重傷を負ったが、幸い事故発生からわずか10分後、中南大学湘雅三医院に緊急搬送された。
医療チームによれば、到着時に患者は脳内出血、脳挫傷、鎖骨骨折、骨盤の多発骨折を負っており、死亡率が99%を超えると予想されるほど危篤な状態だったと明かされた。
木々が衝撃を吸収…迅速な救助と連携治療
35階もの高さのビルから転落したのに、この女性が助かった理由は何だろうか。まず、転落時に高さ約4メートルの木々や低木が転落した際の衝撃を和らげてくれたという。また、事故発生から10分以内に迅速に病院へ搬送され、すぐに治療が始まった。さらに、複数の診療科が連携して、多発する傷を段階的に処置したことが患者の命を助ける有用な要因になった。
患者は約50日間にわたって治療を受け、事故から30日目に意識を取り戻し、人工呼吸器が外された。そして45日目からはリハビリを開始した。
50日目には皮膚移植などの追加治療も行われ、現在は主要な臓器の機能が回復し、筆談での意思疎通も可能になっている。医療チームは、約3か月後には日常生活が送れる見込みだと説明している。
医療スタッフは「患者の若さと体力、迅速な救助、そして木々が衝撃を吸収したことが生存につながった」と述べている。
恋人との口論の証言も…警察が経緯を捜査中
超高層ビルからの転落生存例は、効果的な緩衝材、致命的でない着地姿勢、即時の医療介入という3つの条件をすべて満たす必要がある。今回の事例は、これら3条件をほぼ完璧に備えたケースとして評価されている。
現地メディアによれば、当時女性は恋人と同居しており、事故前に口論の声があったと近隣住民が証言しているという。現地警察は正確な転落原因について調査を進めている。
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