9月3日、北京天安門広場で軍事パレード

中国は9月3日に北京天安門広場で開催予定の軍事パレードに向け、2万2,000人以上が参加する予行演習を9日と10日の週末に実施した。
新華社通信によると、この大規模な軍事パレードは「中国人民抗日戦争及び世界反ファシスト戦争(第二次世界大戦)」勝利80周年を記念して行われるという。
北京市当局は9日午後6時から、市内中心部の天安門地域一帯の交通を規制した。
大規模な警察力が投入され、鉄製バリケードにより出入りが完全に遮断され、一部の地下鉄駅も閉鎖された。市内バス65路線は迂回運行または無停車通過となり、市内の複数の公園が早期に閉園した。
土曜日の午後からはデリバリーも停止され、北京市民は極度の不便を強いられることとなった。
しかし、中国のネットユーザーたちは「ついに写真が出たが、数秒見ただけで血が沸き立つ」、「これはコピペではなく、中国の軍人だ」、「1か月も残っていないのに期待感が溢れる」など、愛国心に溢れるコメントを寄せている。

習近平国家主席は記念大会で演説し、国産の新型・現役武器が登場する軍事パレードを視察する予定だ。
2015年の軍事パレードでは、射程1万1,000kmでアメリカ本土を攻撃可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風」が披露された。J-10、J-11、J-15など最新鋭戦闘機も多数登場し、空軍力を誇示した。
今年の軍事パレードではJ-20、J-35などのステルス戦闘機で編成された編隊が登場すると中国メディアは予測している。
閲兵式には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領やベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領など、多くの海外首脳が出席する予定だ。
スロバキアのロベルト・フィツォ首相も、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の指導者として初めて軍事パレードへの出席が確定した。

一方、インドのナレンドラ・モディ首相は31日に天津で開催される上海協力機構(SCO)首脳会議のため、7年ぶりに中国を訪問するが、軍事パレードには出席しないと伝えられている。
中国は今回の軍事パレードにドナルド・トランプ米大統領を招待する可能性があるとの情報があり、米中ロ首脳会談への期待が高まっている。
しかし、西側諸国の指導者が中国の軍事パレードに出席した前例がないため、トランプ大統領の中国訪問は、韓国の慶州市(トキョンジュシ)で10月31日から11月1日に開催されるアジア太平洋経済協力体(APEC)を契機に実現する可能性が高い。
トランプ大統領は中国との良好な関係を強調しているが、11日には米国産大豆の輸入を4倍に増やすよう習主席に圧力をかけた。
また、マレーシア出身であるインテルCEOのリップブー・タン氏が、中国との関連疑惑を理由に辞任を求められた。
タン氏がインテルで勤務する前に運営していたケイデンス・デザイン・システムズは、中国の軍事大学に自社のチップ設計製品を販売した容疑について、先週、有罪を認めた。
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