
ロシア国防省は25日(現地時間)、同国軍のTu-95MS長距離爆撃機編隊が、ベーリング海とオホーツク海の公海上空で計画通りの巡回作戦を無事完了したと発表した。
今回の飛行はSu-35SおよびSu-30SM戦闘機編隊の護衛を受けながら14時間以上続けられたと、国防省の発表を引用する形でタス通信と新華社が伝えた。
任務遂行のある段階では、他国の戦闘機がロシア編隊を追尾飛行する場面もあったという。
同日、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)も声明を発表し、ロシア戦闘機4機が米国アラスカ周辺の空域近くを飛行しているのが確認されたと明らかにした。
NORADによれば、ロシアのTu-95型爆撃機2機とSu-35型戦闘機2機がアラスカの防空識別圏内で活動しているのを発見し、これを追跡・退去させたという。
ただし「ロシア軍機は国際公海の上空にとどまっており、米国やカナダの領空を侵犯したわけではない」としつつ、「ロシアはこうした活動を定期的に行っているが、脅威とは見なしていない」と付け加えた。
防空識別圏とは、各国の領空の外側に設定される国際公海上の空域で、その国の安全保障のために飛行物体の識別を求める区域である。
NORADはまた、ロシア軍機がアラスカ近郊の上空を飛行したのは今年に入って9回目だと、自らの公式サイトで公表した。
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