
ロシアが、映像伝送機能を備えた長距離ドローンを用い、ウクライナの商業・軍事物流の要である鉄道を含むインフラ施設への精密攻撃を強化している。
ニューシスの報道によると、今月初め、ロシア国境から約70キロに位置するウクライナ北東部ショストカ駅で、ロシアのドローン2機が通勤列車2本を相次いで攻撃し、71歳の男性1人が死亡、少なくとも8人が負傷した。攻撃を受けた列車は炎上し、車体には無数の穴が開いたという。
ウクライナ国営鉄道公社のオレクサンドル・ペルツォフスキー長官は「ロシアは住民の鉄道網を断ち、不安を煽ろうとしている。非常に高精度なシャヘド・ドローンを使い、個々の機関車を狙って攻撃している」と述べた。
専門家らは、ロシアのドローン性能の向上と攻撃頻度の増加が深刻な脅威となっていると警告している。2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、鉄道への攻撃は週1件ほどだったが、今夏以降は週10件近くに増加。ウクライナのオレクシー・クレーバ副首相によれば、8月以降だけで鉄道インフラに対する攻撃は約300件に達しているという。
鉄道に加え、変電所などエネルギー関連施設への攻撃も大幅に増えている。
ウクライナのドローン専門家セルヒイ・ベスクレストノフ氏は、ロシアが無線データ送受信カメラやモデムを搭載するなど、長距離攻撃型ドローンの性能を大幅に改良したと明らかにした。
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