
ロシアのドローン攻撃により、ウクライナ東部の幼稚園が破壊された。22日(現地時間)、ウクライナの独立系メディア「キーウ・インディペンデント」などは、ロシア軍のドローンがハルキウにある幼稚園の建物に落下し、40歳の男性が死亡、10人が負傷したと報じた。
空爆が行われたのは同日午前10時33分ごろで、激しい爆発とともに周囲は炎に包まれた。現場の監視カメラ映像には、車や歩行者が行き交う中、突然爆発が起きて黒煙が立ち上る様子が映っている。

問題となっているのは、空襲を受けた建物に幼稚園が入っていた点である。爆発直後、園内にいた48人の子どもたちは迅速に避難し、けが人は出なかったものの、一歩間違えば大惨事となるところだった。
ハルキウ地方検察のアミル・オマロフ検事長は「ロシア軍の攻撃は人口密集地で行われ、建物内の一部に私立幼稚園があった」とし「幸い、子どもたちはすぐに避難所へ避難した」と述べた。さらに「使用された兵器はジェット推進式のゲラン2シャヘド型ドローンだった可能性が高い」と指摘した。

こうした事態を受け、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は強い怒りを露わにした。ゼレンスキー大統領はSNSで「幼稚園を狙った攻撃は決して正当化できない。ロシアはますます厚顔無恥になっている。今回の攻撃は、平和的解決を訴えるすべての人々への侮辱だ」と非難した。
一方、この日ロシアはウクライナ全土に対し、大規模なミサイル攻撃とドローン攻撃を同時に行った。報道によると、少なくとも6人が死亡し、数十人が負傷したという。犠牲者の中には生後6カ月の乳児と12歳の少女も含まれている。
ロイター通信などは「今回の攻撃は、ドナルド・トランプ米大統領とウラジーミル・プーチン露大統領の首脳会談計画が中止された直後に発生した」と伝えており、米国はこれに対抗してロシアの主要石油企業への追加制裁を発表したという。














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