
高市早苗首相は、28日に行われるドナルド・トランプ米大統領との初の首脳会談を前に、「安倍晋三元総理の後継者」というイメージを前面に打ち出している。
『日本経済新聞』は、高市首相が外交の場でも「安倍路線」を踏襲し、トランプ大統領に接近する方針であると報じた。
保守強硬派として知られる高市首相は、24日の初の国会演説で安倍前総理の発言を引用し、「安倍元総理の政策を継承する」と明言した。外交面でも同様の姿勢で、トランプ大統領に親しみを示す見通しである。
トランプ大統領は、安倍元総理と特別な関係を築いてきた。2月にホワイトハウスで行われた石破茂前総理との共同記者会見でも、安倍元総理に5度言及し、その親しさを示した。
同日、エアフォース・ワン内で記者団に対して、トランプ大統領は「私の友人だった安倍元総理の友人であり同志でもある」と述べ、「二人は非常に親しく、考え方も似ていると聞いている。これは日本と米国の両国にとって良いことだ」と語ったと伝えられている。
今回の会談では、両首脳が「帽子交換」というパフォーマンスを行う可能性があることが明らかになった。トランプ大統領は「Make America Great Again」と書かれた帽子を、高市首相は「Japan is Back」と記された帽子を用意する予定という。『共同通信』は、「安倍元総理もトランプ大統領に帽子を贈った前例があり、同じ形式で親交を深める意図がある」と伝えている。
また、政府はトランプ大統領がゴルフ愛好家である点を踏まえ、石川県金沢市の金箔技術で作られた「金箔を施したゴルフボール」と、安倍元総理が使用していたゴルフ用品を贈呈する予定である。
加えて、レアアース供給網の強化や造船分野での連携、対米投資の拡大策など具体的な施策を用意しており、今回の会談で議論される見通しとなっている。
















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