
「もう二度と働かない」と決意して会社を辞めた40代の日本人男性が、1年半後に再就職したというエピソードが伝えられた。
23日付の国内メディア「ザ・ゴールドオンライン」によると、資産1億円を貯め、42歳でFIRE族(経済的自由を得て早期退職した人々)となったAさんは、自由を満喫していたものの、再び会社員生活に戻ることになったという。
東京の中小企業で管理職として働いていた彼は、年収約1,000万円の安定したサラリーマンだった。
しかし「働くために生きているような人生」に疑問を感じ、投資や相続によって1億円を貯めた後、会社を退職。妻がパート勤務を続けていたため、「これからは自分が家事をやる」として専業主夫を引き受けた。
最初のうちは家族と過ごす時間を楽しんでいたが、やがて生活リズムが崩れ始めた。朝寝坊や無気力な日々が増え、外出しない日も多くなったとされる。そんなある日、9歳の娘から「パパ、最近ずっと家にいるね。髪もひげもボサボサで…やだ」と言われたことが彼を揺さぶった。
その言葉に大きな衝撃を受けたAさんは、「娘に尊敬されない父親になってしまった」と気づき、再び社会に戻る決意をした。妻の助言もあり、週4日勤務で午後5時に定時退社できる中小企業支援の仕事に再就職した。
Aさんは「もう二度と働かないと思っていたけれど、本当の自由とは、自分の望む形で働けることだと気づいた」と語った。最近、娘から「パパ、最近かっこよくなったね」と言われ、笑みを浮かべたという。Aさんは「その言葉が一番うれしかった。もう『やだ』とは言われたくない」と語った。
さらにAさんは、「FIRE族とは社会と断絶することではなく、自分に合った仕事と生活のバランスを見つける過程だ」と付け加えた。













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