

「ご存じですか?(you know what)」イ・ソジョン記者が興味深い放送界の話題を拾い上げ、世間のドーパミンを刺激する。
ガールズグループgugudan出身のチョ・アラムとキム・セジョンが、MBC金土ドラマで女性主演のバトンをつなぐ。二人はともに脱退と解散という痛みを乗り越え、デビュー10年目にして新たな転機を迎えた。
31日に最終回を迎える『月まで行こう』はチャン・リュジン作家の同名小説を原作とする。イ・ソンビン、ラ・ミラン、チョ・アラムが主演を務め、コイン投資に飛び込んだ3人の女性が繰り広げるリアルな生存記を描いた。共感を得たものの、視聴率は1〜2%台にとどまった。しかし作品の成績とは裏腹に、俳優陣の演技力と話題性は肯定的に評価された。

チョ・アラムは劇中で会社と人間関係の間で揺れ動くキャラクター、キム・ジソン役を演じ、現実味のある共感を呼び起こした。実際は人見知りの性格で知られているが、劇中では自然で生活感のある演技で好評を得た。
視聴率は高くなかったが、『月まで行こう』の話題性は良好だった。Good Data Corporationが発表した10月第4週FUNdex調査で、ドラマは動画部門1位、チョ・アラムは出演者部門7位にランクインした。
チョ・アラムは2023年JTBCドラマ『医師チャ・ジョンスク』でレジデントのチョン・ソラ役を演じ、存在感を示した。その後MBCバラエティ『私は一人で暮らす』に出演し、堅実で几帳面な日常を見せて好感度を上げた。アイドル出身という点が無意味に感じられるほど、作品ごとにキャラクターに完全に溶け込む演技力で視聴者の称賛を受けている。

『月まで行こう』のバトンは、11月7日初放送の新ドラマ『この川には月が流れる』へと引き継がれる。この作品は笑顔を失った世子イ・ガン(カン・テオ)と、記憶を失った行商人パク・ダリ(キム・セジョン)の魂が入れ替わることで巻き起こるロマンス・ファンタジー時代劇だ。『宮廷女官チャングムの誓い』『イ・サン』『夜に咲く花』など、時代劇の名家として知られるMBCが、今年最後の切り札として送り出す作品である。
キム・セジョンは2016年のデビュー以来、初の時代劇主演に挑戦する。劇中では朝鮮を渡り歩く行商人パク・ダリ役を務め、世子の亡き妃に似ているという理由で宮中に入ることになり、世子と魂が入れ替わることで予期せぬ運命に巻き込まれる人物を演じる。

チョ・アラムとキム・セジョンは、Jellyfishエンターテインメントが企画した9人組ガールズグループgugudanの出身である。キム・セジョンは2016年『PRODUCE 101』シーズン1を通じて結成されたプロジェクトグループI.O.Iで先にデビューし、その同年にgugudanのメインボーカルとして再デビューした。しかしチームはデビュー2年目の2018年に末っ子チョ・アラムの脱退をきっかけに徐々に注目度を失い、最終的に2020年に公式解散となった。
gugudanはデビュー当初「中小アイドルの奇跡」と呼ばれ注目を集めたが、ファンの期待に応えられないコンセプトや音楽的完成度の問題で明確な成果を残せなかった。それでも解散後、二人はそれぞれのやり方でキャリアを立て直し、女優として新たな道を切り開くことに成功した。

チョ・アラムは今年4月、TENASIAとのインタビューで「アイドル時代の経験が演技に大いに役立っている。舞台で培った集中力とリズム感が女優としても生きている」と語り、gugudan時代を前向きに振り返った。
gugudanは消えたが、その中から始まった二人の女優としてのキャリアは今も進行中だ。脱退と解散の時期を経て俳優へと成長したキム・セジョンとチョ・アラムの歩みに注目が集まっている。













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