
米国でテスラ車が衝突事故後に火災を起こし、乗員がドアを開けられず死亡したとして、遺族がテスラを相手取り訴訟を起こした。
3日(現地時間)、ブルームバーグとロイター通信などによると、昨年の事故で死亡したバウアー夫妻の遺族は「テスラ車の設計欠陥が両親の死亡を引き起こした」として最近テスラを相手に訴訟を起こしたという。
訴状によると昨年11月1日、バウアー夫妻が乗っていたテスラ「モデルS」は米ウィスコンシン州マディソン郊外の道路を走行中に道を外れて木と衝突し、すぐに車両に火が付いたという。当時車両には夫妻を含む5人が乗っていたが、誰も脱出できずに全員が火災で死亡した。
遺族側は「テスラの車両設計は衝突後に生存した搭乗者が燃える車内に閉じ込められる危険を十分に予測できたにもかかわらず、これを放置した」と主張した。また「リチウムイオンバッテリーパックの火災リスクと車のドア設計欠陥をテスラが認識していたにもかかわらず、改善措置を講じなかった」と指摘した。
テスラ車のドアと窓は低電圧バッテリーで作動しており、衝突でこのバッテリーが故障すると内部の手動解除装置を使わなければドアが開けられない。しかし、多くの運転者がこの装置の位置や使用方法を知らず、事故時に脱出が困難な場合があるとの指摘がある。
同様の訴訟はすでに提起されている。昨年11月サンフランシスコ郊外で発生したテスラのサイバートラック衝突事故でも火災で大学生2人が死亡し、遺族は「車のドアが開かず、車内に閉じ込められた」としてテスラを相手に訴訟を起こした。
一方、批判と圧力が高まる中、テスラは最近新しいドアハンドルシステムを開発中だと発表した。手動と電動機能を組み合わせた「シングルボタンシステム」を導入し、運転者だけでなく外部の救助者も迅速に車両にアクセスできるよう改善する予定だと会社側は説明した。















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