
『ブルームバーグ』は今月3日、米国と貿易戦争を一時休戦した中国が、米国産大豆に続き小麦の購入にも乗り出したと報じている。
中国の主要穀物輸入業者は先週末、来月から来年2月に積み込まれる米国産小麦について問い合わせたとされている。市場調査会社アグリソースは「中国の善意のジェスチャー」とし、「中国は24万~40万トンを輸入するだろう」と推定している。
中国は昨年10月初め以来、米国産小麦を購入していなかった。全体の小麦輸入量(1~9月基準)も昨年に比べて3分の1以下に縮小している。中国当局が供給過剰に対応して食料安全保障政策などを実施した結果だ。
ドナルド・トランプ米大統領と習近平中国国家主席は、先月30日に韓国の釜山で会い、貿易戦争休戦に合意した。その後、中国は米国産大豆の購入を再開すると発表し、ホワイトハウスも北京が米国産農産物に自国市場を開放することにしたと伝えている。
ただし、米国の金融サービス会社StoneXのエコノミストであるアラン・スーダーマン氏は「奇妙なのは、中国政府は何も言わないのに、この取引(中国の小麦購入)に関するほとんどの情報がホワイトハウスから出ているという点だ」と指摘している。

















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