
米防総省政策担当次官補(Deputy Under Secretary)の指名者であるアレクサンダー・ベレス=グリーン氏は6日(現地時間)、北朝鮮抑止のために韓国と日本がより多くの役割を果たすべきだと強調した。
Newsisの報道によると、ベレス=グリーン指名者はこの日、ワシントンD.C.の米国議会議事堂で開かれた上院軍事委員会の人事公聴会に先立ち提出した回答書で、北朝鮮抑止に関して「抑止力の維持は高水準の作戦準備態勢を継続的に確保することにかかっている」とし、「我々が直面する脅威の本質と同盟国間の責任分担について同盟国と明確かつ率直、現実的に議論すべきだと考える」と述べたという。
北朝鮮抑止のための同盟国の役割についての質問にも「韓国と日本が自国防衛と集団防衛でより大きな役割を果たすよう奨励し支援することが極めて重要だ」とし、「この過程で各同盟関係を強化し、北朝鮮に対する持続的な抑止力を最大化できる」と主張した。同盟国の防衛分担拡大は米トランプ政権2期目の国防政策の基調だ。代表的にベレス=グリーン指名者の直属上司となるエルブリッジ・コルビー国防次官(政策担当)は、韓国が朝鮮半島の安全保障でより大きな役割を果たすべきだと一貫して主張してきた人物だ。
ピート・ヘグセス米国防長官も4日、韓国・ソウルで開かれた「日米安全保障協議委員会(SCM)」に出席した後、「韓国は米国のドナルド・トランプ大統領が望むように自国防衛に常に投資する強力で模範的な同盟国だ。我々は韓国が北朝鮮に対する自国防衛を主導できるよう防衛協力を拡大する実質的な方策について生産的な議論を行った」と述べた。
一方、ベレス=グリーン指名者は北朝鮮の核兵器の脅威が大幅に増大したとの評価も示した。彼は現在の朝鮮半島の安全保障状況について「北朝鮮は引き続き武器保有量を拡大し、多角的に韓国に脅威を与えている」とし、「米国、日本及びその他の同盟国に直接的な核、ミサイル、そして非通常型の脅威をもたらしている」と評価した。また、「中国、ロシア、北朝鮮は核戦力能力を大幅に拡張し現代化した」とし、「弾頭、運搬システム、指揮統制システムの発展を含むこれらの改善は、米国と同盟国及びパートナーにとってますます深刻な脅威になっている。特に中国の核戦力増強の速度は米国の予想を上回った」と分析した。
ベレス=グリーン指名者はハーバード大学を卒業し、ジョシュ・ホーリー(共和党・ミズーリ州)上院議員室の国家安全保障顧問を務めた。保守系シンクタンクのヘリテージ財団で研究員として活動し、現在は米国防総省政策担当次官室の上級顧問を務めている。














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