
米国のトランプ前大統領が10日(現地時間)ホワイトハウスでシリアのシャラア暫定大統領と会談したと、『AP通信』が報じた。
トランプ前大統領は米国政府がかつて1,000万ドル(約145億6,000万円)の懸賞金をかけていたアルカイダ組織員出身のシャラア暫定大統領と会談し、シリアに対する制裁の一部を180日間追加で猶予することで合意がなされた。1946年にシリアが独立して以来、シリア首脳の米国の訪問は初めてとなった。
今回の会談は記者団の出入りを許可せず非公開で実施された。ただし、『AP通信』など主要メディアは関係者の話として「シャラア氏は『イスラム国』(ISIS)の撃退と米軍との協力などを約束し、トランプ前大統領は制裁緩和と猶予で合意した」と伝えた。
シャラア氏は2003年イラク戦争勃発時、イスラム過激派テロ組織アルカイダに加入した。2011年にシリアにアルカイダ支部を設立後、アサド独裁政権に抵抗し、2016年にアルカイダとの関係を清算した後、『シャーム解放機構』(HTS)を結成し、側近らと独自の活動を継続した。
2018年、米国は『HTS』をテロ組織に指定し、シャラア氏に1,000万ドル(約145億6,000万円)の懸賞金をかけた。しかし『HTS』が12月にアサド政権を崩壊させると、その懸賞金を取り消し、シリアに対する各種制裁を解除した。














コメント0