
ロシアがウクライナで占領地を広げている。本格的な冬を前に、ガス施設にも無慈悲な爆撃を加えている。ウクライナはエネルギー確保に総力を挙げている。
破片が散乱する住宅街の間で、兵士たちがロシア国旗を広げている。16日(現地時間)、ロシア軍はウクライナのザポリージャで定住地2か所を占領したと発表した。最近、ロシアは「冬の暖房の命綱」だったウクライナのガス管にも猛攻撃を続けている。欧州にガスを輸出する経路だったため、これまで攻撃を控えていたが、今年初めに運送契約が終了し、保護する理由がなくなった。
先月、ウクライナの最大国営ガス企業の施設は数回の攻撃により、ガス生産の60%が中断されたとされる。冬を目前に控えたウクライナはエネルギー確保に慌てている。ギリシャとガス協定を結び、米国産の液化天然ガス(LNG)を供給してもらうことになった。両国は来月から来年3月まで契約を履行する見込みだ。
16日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「今冬ウクライナにガスを供給するために準備した大規模エネルギーパッケージの重要な部分だ。米国からもエネルギーを供給してもらえるようになる」と述べた。ウクライナのドローン(無人機)とミサイル反撃で中断されていたロシア最大の原油港は、2日ぶりに再稼働した。一時、国際原油価格が2%を超えて急騰したが、輸出が再開され供給懸念が和らいだ。
一方、戦争4年目のロシアは追加の財政を確保するために増税に乗り出した。来年1月から付加価値税を2%引き上げ、最大約109億ドル(約1兆6,917億円)の追加税収を確保する計画だ。















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