
バングラデシュの特別法廷は17日、昨年の反政府デモで失脚したシェイク・ハシナ前首相に対し、大学生デモ隊の鎮圧に関連する反人道的犯罪の罪で死刑を言い渡した。
Newsisによると、昨年続いた大学生主導の反政府デモによって15年に及んだハシナ政権は崩壊し、学生ら1,000人以上が死亡したという。その後、ハシナはインドへ逃れて亡命しており、この日の裁判は欠席のまま進められた。
同日、国際犯罪特別法廷は、デモ鎮圧の最前線に立ったアサドゥザマン・カーン内相についても、デモ隊鎮圧に致死性の武器使用に関与したとして死刑を宣告した。カーンもインドへ逃亡している。
3人目の被告である元警察トップは、ハシナの行為について証言し罪を認めたことから、5年の懲役刑を受けた。
ハシナとカーンには昨年7月から8月、大学生らによる反政府デモの中で数百人を殺害した疑いがかけられている。バングラデシュ暫定政府の保健顧問は、800人以上が殺害され、1万4,000人が負傷したと述べた。
しかし、国連は今年2月の報告書で、最大1,400人が殺害された可能性があると指摘している。
インドに滞在するハシナは、自身への訴追は正当化できないと主張し、カーンとともに「善意で行動し、犠牲者を最小限に抑えようと努力した」と主張している。
バングラデシュではハシナが8月5日に国外へ逃れた後、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏が暫定政府のトップに就任した。ユヌス氏はハシナの処罰を約束し、ハシナを支持するアワミ連盟を非合法組織と認定して活動を禁止した。
















コメント0