ゼレンスキー「欧州諸国と米国の和平案を共同で修正・補完へ」8日発表
トランプ提案の終戦案検討後、米国に送付

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日(現地時間)、今後ウクライナの戦争終結に向けた最終的な和平案について、欧州諸国と共同で再検討の作業を進める考えを示したと、ウクライナ通信が報じた。
ゼレンスキー大統領はまた、メッセージアプリを通じた記者の質問に答え、この新たな和平案は9日夜までには完成する見込みだと述べた。そして「内容を再検討した後、(修正案を)米国に送る」と付け加えた。
当初、提示されていた和平案は28項目だったが、その後、項目が大幅に削減され19項目にまとめ直されたという。削除されたのは、ウクライナに偏らない、または議論を呼ぶ内容だとされる条項だったとされる。だが、領土問題についてはなお妥協点が得られていないとゼレンスキー大統領は説明している。
ゼレンスキー大統領は、今回の提案のなかでウクライナの復興資金の確保と安全保障の問題を特に重視している。ゼレンスキー大統領は「我々が得られる最も強固な安全保障は米国からのものだ。もちろん、虚偽の空約束ではなく、本物でなければならない。法的に効力を持ち、米国議会で採決されたものだべきだ」と強調した。
この日、ゼレンスキー大統領はロンドンでキア・スターマー英首相 、エマニュエル・マクロン仏大統領 、フリードリヒ・メルツ独首相らと会談し、ウクライナ支援に関する欧州諸国の外交的な取り組みについて協議した。
一方、ウクライナのルステム・ウメロフ国家安全保障・国防相はこの日、米国とウクライナ両代表が米フロリダ州マイアミで合意文書を作成し、その和平案をゼレンスキー大統領に提出したと明らかにした。














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