
金正恩朝鮮労働党総書記(国務委員長)が、冬場に定番とされる革コートや毛皮の外套ではなく、ロングダウン姿で公式行事に姿を見せた。
朝鮮中央通信は14日、金総書記が13日に平安北道・亀城市(クソン市)病院の竣工式に出席し、テープカットの後に施設を視察したと伝えた。金総書記は、2025年を「保健革命の元年」と位置付けたうえで、今回の病院を「その意味を一層明確にしてくれる、貴重な創造物の一つだ」と評価し、満足感を示したとしている。

同通信によると、金総書記は12日、平壌の4・25文化会館広場で、ロシアに派遣されていたとされる「第528工兵連隊」を迎える式典に臨んだ。この際は足首まで届く革コートを着用していたが、翌日の竣工式ではロングダウンに変えていた。
ダウンを着用した姿は今年1月の新年祝賀公演でも確認され、北朝鮮内部では「元帥様の冬服」と呼ばれて市場で人気を集めたとも報じられている。金総書記の服装や髪形は住民の間で模倣されることが多いとされ、先月は娘のジュエ氏と「ペアルック」の革コート姿で登場したことも話題になった。

先月28日には、葛麻(カルマ)飛行場で開かれた朝鮮人民軍空軍創設80周年の行事に出席し、サングラスをかけたジュエ氏とともに姿を見せたという。ジュエ氏は昨年3月の江東総合温室の竣工・操業式でも、父親と腕を組んで出席した際に紫色の革コートを着用していたとされる。
北朝鮮では中国製の輸入革コートが500~1,500元(約10万~30万ウォン)で売られ、人気がある一方、価格面で手が届かない人も多いと伝えられている。金総書記が着用するダウンも150ドル(約22万ウォン)ほどで市場に出回っているとされ、安価とは言いにくい。ただ、コート型で着膨れしにくく、比較的きちんとした印象になるため、職場の男性に好まれているとの見方もある。

金委員長の服装や髪型などは北朝鮮の住民たちがそのまま真似するほど人気が高く、特に先月には娘の金主愛と「カップル革コート」姿で登場し話題を呼んだ。
先月28日、葛麻飛行場で行われた朝鮮人民軍空軍創設80周年行事で金委員長は父親とお揃いの革のコートを着用し、サングラスをかけた金主愛と共に出席した。
金主愛は昨年3月、江東総合温室の竣工及び操業式に父親と腕を組んで出席した際には紫色の革のコートを着用し注目を集めた。
北朝鮮では中国産の輸入革コートが500〜1500元(約1〜3万円)で販売され人気を集めているが、価格が高いため手が出せない人が多かった。

一方、金総書記は第528工兵連隊の歓迎式で、負傷兵を抱きしめて涙を見せるなど感情をあらわにしたとも報じられた。ロシアのクルスク州に派遣され、地雷除去などに従事していた工兵部隊が帰国したとして、金総書記は「短期間で危険地帯を安全地帯に変えた」と功績をたたえたという。
また報道では、北朝鮮が昨年10月以降、ウクライナ軍が占領していたロシア・クルスク州方面に約12,000人の特殊部隊を派遣し、奪還作戦に参加したとの見方が紹介されている。死者は約6,000人に上るとの推計もある。戦闘部隊に続き、地雷除去のための工兵1,000人と、インフラ再建にあたる2個旅団規模の軍事建設要員5,000人が追加で派遣され、9人が死亡したことが今回の歓迎式を通じて確認された、という内容も含まれていた。













コメント0