
機体の欠陥により宇宙飛行士たちの9か月間の宇宙滞在問題を引き起こしたボーイングの「スターライナー」宇宙船について、米航空宇宙局(NASA)は任務回数を縮小することになった。
NASAはボーイングと合意の上でスターライナーの契約を修正し、当初6回予定されていた任務を4回に減らすと「AP通信」や「ロイター通信」が24日に報じた。
今回の契約変更により、残り4回の任務のうち2回は「オプション」として扱われる。
また、来年4月以降に予定されているスターライナーの3回目の任務は有人飛行ではなく無人飛行として実施される。
まず国際宇宙ステーション(ISS)への貨物輸送を通じて安全性を確認し、安全が証明されれば改めて有人飛行に挑戦する方針だ。
この飛行の結果を踏まえ、今後追加の有人飛行を行うか、オプションとなった2回の任務を継続するかが決まる見込みである。
順調に進めば、スターライナーは2030年に廃棄される予定のISSで乗組員輸送任務を担当することになる。
ボーイングは声明で、安全を最優先にしてスターライナープログラムを継続する計画であると明らかにした。
NASA商業乗組員であるスティーブ・スティッチプログラムマネージャーは、NASAとボーイングは来年予定される2回の潜在的な飛行に向け、スターライナーの推進システムを引き続き厳格に試験していると述べた。
スターライナーは昨年6月、2回目の任務で初の有人飛行としてISSにドッキングに成功したが、その過程でヘリウムガスの漏れや姿勢制御用推進機の故障など、機体の欠陥が発見された。
そのため、安全確保の観点からブッチ・ウィルモア氏やスニ・ウィリアムズ氏ら宇宙飛行士はISSに残されたまま、約3か月後の9月初めに無人で帰還した。
宇宙飛行士たちは地球を離れてから約9か月後の今年3月、スペースXの宇宙カプセル「ドラゴン」に乗って地球に戻ることができた。
帰還後の記者会見では、再びスターライナーに搭乗する意欲があるかとの質問に「はい」と答え、緊急事態に備えていたことを明かした。
その後、エンジニアたちはスターライナーの推進機やその他の問題点を集中的に分析してきた。













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