
「空の暗殺者」と呼ばれる米軍の無人攻撃機「MQ-9リーパー」ドローンが、イラン戦争で最後の活躍を見せるとの見方が出ている。
ウォール・ストリート・ジャーナルは16日(現地時間)、米軍がイラン上空にリーパー・ドローン10機以上を連続で滞空させ、イランの弾道ミサイルや攻撃資産を攻撃するなど積極的に運用していると報じた。また、リーパー・ドローンが攻撃したミサイルやドローン、その他の目標は数百に上ると伝えた。
リーパー・ドローンは「空の暗殺者」や「暗殺ドローン」とも呼ばれ、攻撃能力だけでなく情報収集能力も高い。シリアやイラクなどの紛争地で展開される対テロ作戦で主に使用される。全長は11m、翼幅は22mに達し、標的の上空15kmで24時間以上の滞空が可能な大型無人攻撃機だ。機体の操縦士とセンサー・武器操作の技術者が2人1組で遠隔操作する。2019年にはイスラム国(IS)の指導者アブー・バクル・アル=バグダーディー氏、2020年1月にはイラン革命防衛隊のガーセム・ソレイマーニー司令官の暗殺にも使用された。
リーパー・ドローンは今回の戦争で大きく活躍した一方、損失も避けられなかった。ウォール・ストリート・ジャーナルは軍当局者の話として、先週末時点で約12機のリーパー・ドローンがイランのミサイル攻撃などを受け、空中や地上で破壊されたと伝えた。このうち1機は湾岸諸国の部隊によって誤って撃墜されたという。
これに先立ち、昨年3~5月のイエメンでのフーシ派による攻撃でも、少なくとも6機のリーパー・ドローンが地対空ミサイルで撃墜されていた。
専門家は、リーパー・ドローンは低速で隠密性が高く視野角が狭い特性のため、高性能な防空網を持つ敵に対して脆弱だと指摘している。今回の戦争で米軍が高価なリーパー・ドローン10機余りを失ったのも、このためだとみられる。
退役目前のリーパー・ドローン、生産はすでに終了
リーパー・ドローンは現在、退役手続きが進められている。製造元のゼネラル・アトミックス社によると、これまでに合計575機が生産され、昨年には生産ラインが閉鎖されたという。
米国防総省は、リーパー・ドローンの脆弱性を理由に退役させる方針を示し、削減した予算を次世代航空機の開発に充てるべきだと主張している。
一方で、リーパー・ドローンが持つ長時間の滞空能力は、敵の移動式ミサイル発射台を事前に探知して攻撃するうえで有効であるとの見方もある。このため、退役ではなく、性能向上を通じて運用能力を高めるべきだとの意見も出ている。
何よりリーパー・ドローンに搭載された高性能カメラを通じて送信される映像は、後方指揮官が戦場の状況をリアルタイムで把握するのに役立つ。イランの核施設攻撃のために米軍が地上戦を開始する場合、この能力が米軍の優位確保に寄与すると分析する声もある。
ランド研究所のドローン専門家、ケイトリン・リー氏は「自衛のための比較的軽微な改造だけでも、こうした脅威環境下でリーパー・ドローンの効率性をさらに高められる」と指摘し、「適切な性能向上が行われれば、リーパーはより危険な戦闘シナリオでも生存力を維持できる」と述べいた。
















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