北朝鮮経済に回復の兆しも…食糧難と中ロ依存が課題

国際社会による厳しい対北朝鮮制裁にもかかわらず、北朝鮮経済が予想外の回復傾向を示しているとの分析が出ている。ロシアとの軍事協力の拡大と中国との貿易正常化が相まって、金正恩政権の経済状況が近年で最も改善したとの評価もある。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7日、北朝鮮経済がウクライナ戦争以降に深まったロシアとの関係を背景に、新たな活力を得ていると報じた。北朝鮮はロシアに弾薬やミサイルなどの軍需物資を供給し、兵力を派遣する見返りとして相当規模の外貨収入を確保したと分析されている。ロシアも経済的報酬だけでなく、軍事技術や外交面での支援を提供し、北朝鮮との協力を強化していることが知られている。
中国との貿易回復も北朝鮮経済を下支えしている。新型コロナウイルス感染症以降に急減していた北朝鮮と中国の貿易規模は、近年で最高水準にまで回復したと評価されている。中国製の消費財や電子機器の流入が増え、物流や観光分野での交流も徐々に拡大しているという。
こうした変化は平壌で最も顕著に表れている。大規模な住宅建設事業が続く中、新たな商業施設や高級レストランが増加しており、モバイル決済サービスや電気自動車の普及も進んでいると伝えられる。衛星写真でも夜間照明の増加や交通量の拡大が確認されており、経済活動が活発化しているとの分析が出ている。
WSJは「北朝鮮経済は現在、金正恩政権発足以降で最も安定した局面に入った」としながらも、「ロシアの戦争特需と中国の支援に大きく依存している点で、持続可能性は不透明だ」と指摘した。北朝鮮とロシア、あるいは中国との協力関係が弱まれば、現在の回復基調も揺らぐ可能性がある。















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