
シンメトリカルAWD(SAWD)と低重心のボクサーエンジンを搭載したフォレスターは、悪天候にも強い正統派SUVだ。
スバル・フォレスターは華やかなスタイルよりも、どんな路面でも信頼できる走行安定性でマニア層を育ててきたSUVだ。SAWDと低重心のボクサーエンジンというスバル独自の組み合わせが、雪道や雨天路はもちろん未舗装の林道でもしっかりとした接地力を生み出す。目立たないが、一度乗ってみると信頼が積み重なる、いかにもスバルらしい一台だ。

SAWDが生む走行安定性
フォレスターの要は常時AWDシステムである。エンジン・トランスミッション・駆動軸を左右対称に配置することで重量バランスに優れ、四輪に均等に駆動力を配分する。
その効果でコーナリング時のロールが抑えられ、滑りやすい路面でも姿勢を乱しにくい。積雪地域や悪路走行の多いドライバーに、とりわけ心強い構成といえる。

低重心を実現するボクサーエンジン
スバルはシリンダーが水平対向に配置されたボクサーエンジンを採用し続けている。エンジン搭載位置が低くなり重心が下がるため、走行中の安定感が向上する。
独特の滑らかな回転フィールと低振動もボクサーエンジンならではの美点だ。鋭い加速よりも、粘り強く安定したトルク感を重視した性格で、長距離ドライブでの疲労感の少なさにもつながる。

安全と実用性を両立したキャビン
フォレスターは広い室内空間とアイポイントの高さによる開放的な視界を備え、ファミリーSUVとして過不足のない仕上がりだ。荷室も角張った形状で荷物を積み込みやすい。
カメラ方式の運転支援システム「アイサイト」が衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援などを備え、安全面でも高い評価を受けている。見た目より中身を重視するユーザーにはぴったりの一台だ。

フォレスターは速くはないが、いかなる天候でも家族を安全に送り届ける頼もしい一台である。
華やかさより信頼を選んだSUV、それがフォレスターだ。どんな季節・路面でも揺るぎない走行性能を求めるなら、スバルのAWDへの信念が凝縮されたこの一台は、長く頼りにできるパートナーとなるだろう。













コメント0