米共和党、イランとのMOUを巡り亀裂も…党指導部も支持表明を見送り
トランプ大統領「非常に強力な合意」と自賛議会にMOU共有せず、不満広がる

ドナルド・トランプ米大統領はイランとの終戦に向けた了解覚書(MOU)について「非常に強力な合意だ」と自賛したものの、共和党内では異論が広がっている。
米NBCニュースは、11月の中間選挙を前に今回の合意は有権者の支持を得るのが難しい内容になりかねないと分析した。
18日(現地時間)のNBCニュースによると、ホワイトハウスがMOUの詳細を議会と共有していないことから、共和党議員の間では合意内容を確認する時間すら与えられていないとの不満が出ているという。
トランプ大統領は主要7カ国首脳会議(G7サミット)でイランとの合意を成果としてアピールし「誰も内容は知らないが非常に強力な合意だ」と述べていた。
米共和党上院院内総務のジョン・スーン議員は、トランプ大統領がMOUを発表してから2日後の時点でも「まだ何も見ていない。現時点ではコメントできることはない」と語った。
親トランプ派として知られるミズーリ州選出の共和党上院エリック・シュミット議員も、記者団からMOUについて質問されると「誰も見ていない、あのMOUのことか」と皮肉を交え、議会に内容が共有されていない現状を批判した。
こうした背景には、米政権がイラン側との調整を優先し、議会を協議から排除したとの批判がある。
一方で、シュミット議員はトランプ政権の対イラン政策全般については「米国の現実主義外交の新時代だ」と評価した。
そのため、不満はあくまで合意内容の共有方法に向けられたものであり、MOUそのものへの反対とまでは言えないとの見方も出ている。
党内からの批判は公の場でも表面化している。
米共和党のローレン・ボーバート下院議員はCNNのインタビューで「多数派の地位を維持したいのであれば、今のような方向性ではいけない」と公然と批判した。
また、トランプ大統領が「イランが弾道ミサイルを保有できないのは不公平だ」と発言したことも党内強硬派の反発を招いている。
スーン院内総務は米政権がイランを「実存的脅威」として弱体化させる措置を講じた点は評価しつつも、MOU全体について公の場で支持を表明することは避けた。
NBCニュースは米共和党にとって短期的な追い風としてガソリン価格の下落やホルムズ海峡の航行再開を挙げる一方、イランの核開発放棄に関する約束の履行状況と今後60日間の協議でどのような成果が得られるかは依然として不透明だと指摘した。そのため、今回の合意を中間選挙前の「完全な勝利」と位置付けるのは共和党にとっても容易ではないと分析した。














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