ドローンが油送車・鉄道・橋梁まで標的に
ロシア軍南部の補給網に圧力強まる

ウクライナがロシア占領下のクリミア半島への陸上補給路をドローンで集中攻撃し、ロシア軍の南部前線への補給網に圧力が強まっている。クリミア半島ではガソリン不足と夏の観光への影響も出始めている。
ニューヨークタイムズ(NYT)は17日(現地時間)、ウクライナが強化した攻撃ドローン戦力でクリミア半島への重要補給路を集中攻撃しており、これにより現地でガソリン不足と観光への影響が生じていると報じた。
ロシアは2014年にクリミア半島を一方的に併合した。しかし、クリミア半島はロシア本土から離れた地理的位置のため、補給網が弱点とされてきた。ロシアが2022年にウクライナを全面侵攻した理由の一つもクリミア半島への「陸上回廊」確保だった。
今、ウクライナは、その回廊を集中攻撃している。ウクライナ軍は最近数週間、クリミア半島への主要高速道路を行き来するトラックや鉄道輸送網を相次いで攻撃し、クリミア半島とロシア占領下のウクライナ南部を結ぶ橋も攻撃した。
SNSにはドローン攻撃を受けた燃料運搬トラックが炎上する映像や、給油所周辺で車が列をなす光景が相次いで投稿されている。
ウクライナは今回の攻撃をクリミア半島を対象とした「物流封鎖」作戦の要とみている。ウクライナ無人システム部隊のロベルト・ブロヴディ司令官は、隠れる場所のない道路を走るロシア軍車両への攻撃は、「開けた野原でヒバリを撃つようなものだ」と例えた。
クリミア半島はロシア軍のウクライナ南部での作戦を支える主要な補給拠点であり、兵力集結地だ。専門家らはウクライナがクリミア半島をロシア本土から分離することに成功すれば、南部前線でのロシア軍の補給と兵力移動が弱まる可能性があると見ている。
クリミア半島は軍事的意義だけでなく、ウラジーミル・プーチン露大統領にとって政治的象徴性も大きい。ロシアが戦利品のように掲げてきたクリミア半島が補給難に揺らげば、「ロシアがクリミアを守れる」という安心感も揺らぎかねない。
ウクライナが狙う補給路には軍需品だけでなく、民間の生活必需品も往来している。燃料運搬トラックが攻撃を受けると、クリミア半島各地でガソリンの配給が始まり、一部地域ではガソリン販売が完全に中止される事態も起きた。
ロシアの観光客も不便を強いられている。クリミア半島はロシア人が自動車で多く訪れる夏の休暇地だが、最近オンラインでは「休暇ではなくガソリン探しだった」という不満が相次いでいる。ロシア南部から来たある訪問者は、ガソリンが10ℓしか残っておらずクリミア半島から出られなくなり、結局約290km離れたクラスノダールから仲間がガソリン缶を運んできたという。
補給路攻撃の影響は通行量の減少にも現れている。ブロヴディ司令官は、ウクライナの作戦以降、ロシアが「ノヴォロシア」と呼ぶクリミア行きの主要高速道路の車両通行量が従来の3分の1に減少したと明かした。ただし、この数値は独立した形では確認されていないと新聞は伝えている。
ロシア本土とクリミア半島を直接結ぶケルチ海峡大橋(クリミア大橋)でも燃料輸送は制限されている。この橋は2022年にウクライナの車両爆弾攻撃で大きな被害を受けた後、燃料輸送が禁止された。ロシアの最後のクリミア行き鉄道フェリーは昨年4月に破壊され、クリミア南部海岸の石油ターミナルも最近数週間でウクライナのドローン攻撃を何度も受けた。
クリミア半島の夏の観光シーズンも揺らいでいる。ロシアの旅行予約会社の資料によると、5月最終週と6月第1週の間にクリミア半島の予約の約80%がキャンセルされた。

一部の現地事業者は観光客に今年の訪問を控えるよう勧めている。あるワイン生産者は頻繁な警報と燃料難を理由に「観光客を迎えたいが、命の方がお金より大切だ」とし、今クリミアに来ることは「ロシアンルーレットをするようなもの」だと述べた。
ガソリン不足はクリミア半島外のロシア占領地でも現れている。ドネツク郊外に住む23歳の住民は「かつて前線から遠いと思われていた場所ももはや安全ではない」と語った。
プーチン大統領はクリミア半島の燃料難について公に言及していない。ロシア大統領報道官のドミトリー・ペスコフ氏は物資不足の事態が実際の供給難ではなく住民の不安購入によるものだと説明し、その重要性を軽視した。しかしセバストポリのミハイル・ラズボジャエフ氏市長は最近「燃料トラックが夜間に市内に入ってこなかった」とし、翌日並んでも無駄だと住民に伝えた。

















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