
貿易の不均衡の問題で対立を深めるEUと中国は、今年10月を、両者の対立の解消の期限として設定した。
欧州連合(EU)の通商担当閣僚に当たるシェフチョビッチ欧州委員と、中国の王文濤(ワン・ウェンタオ)商務相は29日(現地時間)、ベルギーのブリュッセルで第1回のEU・中国の貿易・投資メカニズム会議を開き、このように合意した。目前に迫った貿易戦争を避けるため、3カ月ほどの集中的な貿易交渉に入ることを決めたものだ。
EUと中国はこの日の会議の後、共同声明で「双方は、二国間の経済・貿易の関係に影響を与える課題を適切に処理することに重要な意義があると指摘し、実質的で実行可能な解決策を模索することで合意した」と述べた。共同声明には、双方が、貿易・投資の均衡、輸出規制、知的財産権、世界貿易機関(WTO)改革の4つの分野を重点的な協議の分野と定めて、実務の協議を続けることや、今年秋に再び閣僚級の会議を開催することで合意したという内容が盛り込まれた。
双方は、透明性の向上や相互の信頼の増進、貿易摩擦の管理・制御のための共同の監視体制の構築や、貿易データの交換にも同意した。また、市場アクセスの拡大が均衡のとれた貿易に寄与するとの認識に基づき、これを実現するための関税・非関税の措置や、市場参入に関する要求リストを相互に交換した。さらに、レアアースなどの重要原材料の輸出規制に関する対話を強化すべきである点、WTO改革が実質的な進展を遂げるべきで、WTOの権威と実効性を高めるべきである点、知的財産権の保護や法執行の効率性を高めるべきである点についても、意見が一致したと共同声明は付け加えた。
シェフチョビッチ欧州委員と王商務相のこの会談は、中国との貿易で巨額の赤字を抱えるEUが、中国に対する貿易障壁を高めようとし、中国がこれに報復を宣言して、対立の溝が深まっている時期に行われた。シェフチョビッチ欧州委員はこの日の会合の後、記者団に「すべての問題が解決されるわけではない」としながらも「今から10月までの間なら、我々の実務陣が(中国との交渉で)具体的な成果を出すには十分な時間だ」と語った。
日増しに拡大する中国との貿易の不均衡の問題を、ある程度解決するための解決策を、この時期までに見出せるという期待感が反映された発言だ。中国側は、シェフチョビッチ欧州委員を10月に北京に招待している。
続けてシェフチョビッチ欧州委員は「中国のEU市場への輸出は増え続ける一方で、我々の中国市場でのシェアは減り続けている」とし「こうした傾向は持続可能ではなく、現状の維持は選択肢にはなり得ない」と強調した。ただ、中国側が、レアアースの輸出規制がEUの供給網に支障をきたさないと確約した点は、肯定的に評価した。
EUは昨年、中国との商品の貿易で、前年に比べて15%増の3,600億ユーロ(約66兆6,000億円)の赤字を記録した。1日当たり10億ユーロ(約1,849億8,800万円)のペースで対中国の貿易で赤字が積み上がるなか、EUでは、中国との貿易の不均衡の問題を早急に解決すべきだという声が、最近ますます高まっている。













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