
台風による突然の豪雨で中国南部のヘビ養殖場が浸水し、コブラを含む数百匹のヘビが一斉に逃げ出す騒ぎが起きた。現地住民が毒ヘビに噛まれるなどの被害が出る中、当局と住民は緊急の捕獲作戦に乗り出した。
8日、中国中央テレビ(CCTV)や中国官営英字メディア「グローバル・タイムズ」など現地メディアによると、6日に中国・広西チワン族自治区横州市周辺を襲った集中豪雨により、貯水池の堤防の一部が崩れ、低地にある小規模なヘビ養殖場が浸水した。
この事故で養殖場の施設が破損し、飼育されていた約800~900匹のヘビが近隣の村や山林に逃げ出した。中には、シュウダのような無毒のヘビのほか、コブラや水ヘビなどの毒ヘビも含まれていた。
SNSでは、泥水の上を複数の毒ヘビが頭を高くもたげたまま泳ぐ、緊迫した様子を収めた動画が拡散した。別の動画には、建物の近くまで毒ヘビが入り込むと、住民が棒で毒ヘビをたたいて追い払う様子も映っていた。
突然の「ヘビの群れの襲撃」に、村は恐怖に包まれた。これまでに、孤立地域にいた住民1人が逃げ出した毒ヘビに噛まれ、病院に搬送されて治療を受けていることが確認された。現地住民は「洪水で孤立した一部の住民がさらにヘビに噛まれたものの、増水のため病院に行けず、現場に取り残されている」と緊迫した現場の状況を伝えた。
状況が深刻化すると、現地住民は自発的に「民間ヘビ捕獲隊」を結成し、生け捕り作業に乗り出した。横州市政府も救助要員を緊急投入し、水害に遭った住民の避難を進めるとともに、大規模なヘビの捜索・捕獲作業を行っている。あわせて当局は住民に対し、不要不急の外出を控え、ヘビを見つけた場合は自分で捕まえようとせず、直ちに通報するよう強く呼びかけた。
一方、今回の事故が発生した広西地域は、漢方薬の原料や皮革加工などを目的とした中国最大級のヘビ飼育地の一つだ。最盛期には、全国の飼育数の約70%に当たる2,000万匹のヘビがこの一帯で飼育されていたとされ、今後のさらなる被害への懸念とともに、飼育施設の管理体制を強化すべきだとの指摘が出ている。
















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