「従わなければ船を止める」...米軍、イラン封鎖でタンカーに“直接乗り込む”

アラビア海でタンカーに直接乗船し臨検…警告に従わない船舶はオマーン湾で無力化

引用:米中央軍のXアカウント
引用:米中央軍のXアカウント

米軍がイランを標的とした空爆を一時停止する一方、海上では封鎖の水準を維持している。米軍はアラビア海を航行していたタンカーに直接乗り込んで臨検し、警告を繰り返し無視した別の船舶をオマーン湾で無力化した。

米中央軍(CENTCOM)は25日(現地時間)、「X(旧Twitter)」を通じて「対イラン海上封鎖は全面的に維持されている」と明らかにした。

米中央軍によると、米軍は今月、海上封鎖を再開して以降、封鎖網を突破しようとした商船12隻の航路を変更させた。指示に従わなかった船舶2隻を無力化し、別の2隻には部隊が直接乗り込み、封鎖措置を順守しているか確認した。

米軍は同日、アラビア海でコモロ船籍の石油タンカー「M/T Charminar」に乗船し、臨検を終えた。同船は確認手続きを通過した後、航行を続けた。

一方、前日にオマーン湾で確認されたモザンビーク船籍の石油タンカー「M/T Lavine」は、航行を継続できなかった。米軍は、Lavine号が封鎖を何度も突破しようとし、繰り返し警告したにもかかわらず応じなかったため、無力化したと説明した。米中央軍は、同船がもはやイランへ向かっていないと明らかにした。

空爆を止めても海上封鎖は継続

米軍による今回の措置は、米国とイランが空爆を一時的に停止している状況で行われた。米国は13日連続で続けてきたイランへの夜間空爆を中止し、イランと周辺国でも新たな攻撃は報告されなかった。しかし、ワシントンは軍事的圧力の手段である海上封鎖までは解除しなかった。

ドナルド・トランプ米大統領は最近、イランが交渉に次第に真剣になっており、合意を望むだろうと主張した。一方、イラン軍関係者は今回の戦争を終わりのない消耗戦と位置付け、交渉が進展しているとの見方を一蹴した。双方は空爆を控えながらも、交渉の主導権を巡って相反するメッセージを発している。

海上封鎖は、イランの原油輸出と外部からの物資搬入を同時に圧迫する手段だ。米軍が船舶の航路変更にとどまらず、乗船臨検や無力化まで実施していることで、民間海運業界の負担も増すとみられる。

乗船臨検は、軍部隊が船舶に直接接近し、船積み書類や貨物、目的地などを確認する作戦だ。船舶が指示を拒否したり、封鎖線を突破しようとしたりした場合、米軍は航行機器や推進能力を制限する方法で運航を阻止できる。ただし、米中央軍はLavine号をどのような手段で無力化したかは公表しなかった。

ホルムズ海峡の通航交渉とは別に圧力を維持

引用:MBC
引用:MBC

一方、イランはオマーンを通じ、ホルムズ海峡の通航問題を協議している。イラン国営メディアによると、オマーンの外交代表団は24日にテヘランを訪れ、船舶の通航を管理する制度的枠組みについて協議した。オマーン政府は会談内容を正式に発表していない。

ホルムズ海峡は、戦争前には1日約2,000万バレルの原油が行き交っていた主要輸送路だ。交戦が再び激化した後、通航量が大幅に減り、国際原油価格と米国内のガソリン価格も圧迫を受けている。米国の平均ガソリン価格は1ガロン=4.11ドル(約670円)まで上昇し、戦争が始まった先の2月と比べて38%上昇した。

米国はイランとの交渉の可能性を残しながら、海上では制裁執行と封鎖作戦を続ける二重戦略を取っているとみられる。イランが交渉に応じない場合や、ホルムズ海峡の通航を再び制限した場合、米軍が乗船臨検と船舶の無力化をさらに拡大する可能性もある。

ただし、民間船舶に対する強制措置が繰り返されれば、偶発的な衝突の危険も高まる。船舶の国籍や貨物の所有権、封鎖の国際法上の根拠を巡る議論が広がる可能性があり、イランが護衛艦や武装ドローンを投入して対抗した場合、海上での対峙が再び軍事衝突へ発展する可能性がある。

梶原圭介
梶原圭介

江南タイムズはKポップコミュニティの発信地であり、韓国芸能界のホットトレンドニュースをお届けします。

この執筆者の記事一覧 →

コメント0

300

コメント0

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 日本の平均寿命、再び延びる…女性は87.3歳で41年連続世界一
  • バーナム英首相「英国の国益のためなら、トランプ氏もためらわず批判する」
  • 「トランプ、またイランにやられた」…電撃投入された“射程2,000キロ”ドローンの正体が判明
  • 「日本人以上に稼がなければ」…政府、外国人の永住許可で所得・年金の基準を引き上げへ

おすすめニュース

  • 1
    「事故も工事もないのに、なぜ止まる」高速渋滞の7割を生んでいた正体

    モビリティー 

  • 2
    スタッフ全員に“8万相当の純金”をプレゼント? 大ヒットドラマ主演俳優の太っ腹すぎる気遣い

    エンタメ 

  • 3
    「刺激が強すぎる」夏の定番フェスで男性ダンサーと過激ステージ…パフォーマンスをめぐり賛否の声

    エンタメ 

  • 4
    「自分のことだけ気にしてろ」性犯罪で13年の失業生活を嘆いた元歌手、批判コメントに怒り

    エンタメ 

  • 5
    藤原竜也がスーパーを“占拠”…売り場を埋め尽くした「買ってくレタス」の正体

    おもしろ 

話題

  • 1
    日本を代表する推理作家・東野圭吾さん、68歳で死去…約40年の執筆活動で106冊の作品を残す

    エンタメ 

  • 2
    ひき逃げされても追えない? 公道に紛れ込む「幽霊車両」摘発が相次ぐワケ

    モビリティー 

  • 3
    「またマイナーチェンジか」と思ったら、スバルBRZで一番変わったのは走りではなかった

    フォトニュース 

  • 4
    「運転していたのは11歳?!」米ハイウェイで横転したミニバンが残した謎

    フォトニュース 

  • 5
    「FTO」のロゴが戻ってきた、三菱の名車が最新デザインをまとった姿に旧車ファンが騒然

    フォトニュース