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2025年06月21日土曜日
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「コリン・マクレー実車がオークションに」…伝説のMG・メトロ6R4、予想落札額は約5,800万円

MG・メトロ6R4は、1985年にグループB規定に基づいて開発された高性能ラリーカー。3.0L V型6気筒自然吸気エンジンと4輪駆動システムを搭載し、ウィリアムズF1の技術を背景に誕生した。当時としては革新的な設計が注目を集めたが、安全性の問題から1986年にグループBカテゴリが終了し、その後公式ラリーの舞台から姿を消した。

コリン・マクレーは1995年に世界ラリー選手権(WRC)で総合優勝を果たし、英国人として初のWRCチャンピオンとなったコリン・マクレーは、グループB時代を象徴する存在であり、MG・メトロ6R4の熱心なファンでもあった。この車両は1998年の「コリン・マクレー・ステージラリー」でコースカーとして使用され、彼の自伝にも登場している。

今回出品されたMG・メトロ6R4(車両番号:SAXXRNWP7AD570046)は1987年製で、コリン・マクレーが個人で所有していた実車。現在も国内のラリーイベントで稼働しており、その希少性と由来の深さから高い評価を受けている。

この車両は2025年6月18日にボナムズのオークションに出品され、落札予想価格は30万ポンド(約5,878万円)に設定された。価格には、車両の保存状態やマクレーとの関わりといった歴史的背景が反映されている。

グループB時代のラリーカーは、過激なパフォーマンスと独特なデザインで今なお世界中のファンを魅了し続けている。特にMG・メトロ6R4のような希少なモデルは、市場でも高い価値を持ち、オークションでは常に注目の的となっている。

今回の出品は、ラリー史におけるグループB黄金期と、伝説のドライバー・コリン・マクレーの軌跡を改めて振り返る貴重な機会となった。単なるマシンとしてではなく、自動車文化を象徴する存在として、その価値が広く認められている。

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