
【引用:Anduril】米国の防衛ベンチャー「アンドゥリル(Anduril)」は、試作型の地上発射ミサイル「Barracuda-500」の初試験を23日(現地時間)に成功裏に完了したと発表した。同社は、後部に装着する固体燃料補助ロケットにより、空中発射用プラットフォームを地上発射用に転換できると説明した。Barracudaシリーズは部品の約90%を共有しており、同一生産ラインで様々な派生型を大量生産できる。また、パトリオット・ハープーン・HIMARSなど既存の発射システムとの互換性や、コンテイナ配置による運用の柔軟性確保も強調された。

【引用:Anduril】Andurilは今回の試験が、低コスト・大量生産の精密打撃手段確保における転換点だと述べた。モジュール設計により発射方式を容易に変更でき、部品の共通化で生産効率を最大化できるという。来年末までに年間数千機規模の生産能力確保を目標に掲げた。

【出典:AP通信】台湾の国策防衛研究所である「国家中山科学研究院(NCSIST)」は、18日に開幕した「台北航空宇宙防衛技術展示会(TADTE)」でAndurilと共同開発した試作品を披露した。ロイター通信とCNNは、台湾がサプライチェーンを現地化し、1機あたりの価格を21万~22万ドル(約3,123万~3,272万円)に抑える計画だと報じた。NCSISTのLi Shih-chiang院長は1年半以内に生産設備を稼働させる方針を明らかにし、サプライチェーン全体を島内に構築する意向も強調した。

【引用:Anduril】CNNは、台湾政府が国防費増額を通じて防衛態勢を強化する過程で、この兵器の戦略的重要性が高まっていると伝えた。自律飛行能力を持つこの巡航ミサイルは、低コストで大量運用できるため、敵の防空網を消耗させ、抑止力を強化する手段になり得ると分析されている。軍事メディア「Defense Express」はロイター通信の報道を引用し、Barracuda-500の航続距離が900km以上、弾頭重量が約45kgであると伝え、「簡単な工具で組立可能」と紹介した。ただし、これらの詳細仕様は公式発表と異なるため、さらなる検証が必要である。

【引用:Anduril】最近、AndurilはBarracuda-100Mなど小型派生型の追加試験を実施し、ソフトウェアと製造プロセスも改善した。欧州ではドイツの防衛企業「ラインメタル」と提携し、固体燃料ロケットモーターの共同開発を進め、サプライチェーンの確保に乗り出している。米国内では年間数千機の生産を目指し工場拡張計画も立てている。台湾も展示会後、現地生産と地上発射型開発の意思を明確にし、関連契約と覚書を締結した。

【引用:Anduril】しかし、核心的性能と実戦運用の信頼性はまだ検証されていない。台湾の現地生産計画でも一部部品の海外依存の可能性が残っており、技術移転と共同生産の過程で中国の強い反発も予想される。韓国も低コスト・大量精密打撃手段の戦術的価値に注目すべきだ。限られた国防予算の中でコスト効率の高い抑止力を確保するには、安価な大量脅威に対応できる多層防空システムの強化と核心部品の国産化、同盟国との技術協力を並行して進める必要がある。
コメント0