「助けて…この子たちを」極寒のごみ箱で子犬5匹を守った母犬に世界が涙

【引用：アニマルプラネット】冬の冷たい風が吹き荒れるある日、ブラジルの都市で心を打つ発見があった。ごみ箱の中で、母犬と5匹の子犬が身を寄せ合い、震えながら生き延びていたのだ。母犬は自らの体温で子犬たちを包み込み、わずかに残った力で守り続けていた。

【引用：アニマルプラネット】この光景を目にしたのは、米国ワシントンD.C.に本部を置く動物保護団体「プロテクト・アニマルズ・ワールドワイド（Protect Animals Worldwide）」の共同創設者、シモン・ベルサー氏だった。救助要請を受けた彼女は即座に現場へ駆けつけ、「一つの命でも救えるなら迷わない」と語った。ごみ箱の蓋を開けた瞬間、そこにいたのは凍える子犬たちを必死に抱きしめる、痩せ細った母犬の姿だった。

【引用：アニマルプラネット】飼い主も家もない母犬は、ただ静かに「この子たちを助けて」と訴えるように目を向けていた。シモン氏はためらわず、母犬と子犬たちを抱きかかえて動物病院へ搬送。移動中も母犬は子犬たちを見つめ続け、最後までその目を離さなかった。病院に着くとスタッフがすぐに毛布で包み体温を上げ、子犬たちは瀕死の低体温症から一命を取り留めた。

【引用：アニマルプラネット】数日間の懸命な治療の末、子犬たちは奇跡的に回復した。母犬には「レジーナ（Regina）」という名が与えられた。その名の通り、気品と強さを併せ持つ母犬だった。体はまだ弱っていたが、レジーナは夜通し子犬たちを舐め、抱きしめ、眠ることを忘れて寄り添い続けた。

【引用：アニマルプラネット】やがて子犬たちは健康を取り戻し、新しい家族と出会う日を迎えた。異なる家庭に引き取られた5匹の子犬たちは、それぞれ温かな愛情に包まれて育っている。彼らの小さな命は、母犬の献身と人々の善意によって未来へとつながった。

【引用：アニマルプラネット】一方で、母犬レジーナはいまも保護施設に残されている。子犬たちは次々と新しい家へ旅立ったが、彼女のもとを訪れる里親はまだ現れない。それでもレジーナは穏やかな瞳で人を迎え、静かに待ち続けている。まるで「いつか私にも温かな手が差し伸べられる」と信じているかのように。この物語はSNSを通じて世界中に広まり、無償の愛と希望の象徴として多くの心を動かしている。