
有名俳優のハン・ガインのYouTubeチャンネルで公開された「配達アルバイト体験」コンテンツを巡り、視聴者の反応が大きく分かれている。高級外車のベンツを使って配達に挑む内容は、新鮮な企画だと受け止められる一方で、庶民の生計手段を軽く扱っているとして批判も浴びている。
ハン・ガインは過去のコンビニアルバイト体験に続き、「体験・人生の現場」第2弾として配達アルバイトに挑戦し、1日15,000ウォン(約1,594円)から20,000ウォン(約2,126円)を稼ぐという目標を掲げた。しかし、オートバイや自転車ではなくベンツを運転して配達に臨む姿が論争の火種となった。

動画の中でハン・ガインは、4分距離の配達後に駐車料金の方が高くつきそうだと笑い、1件当たり3,990ウォン(約424円)の報酬に対してガソリン代にもならなさそうだと言及した。実際、4時間で5件の配達を終え、最終収入は20,000ウォン(約2,126円)だったとし、ガソリン代を考えると赤字だと打ち明けている。
こうした発言が、生計のために配達業に従事する人々の現実を軽視し、苦労を戯画化しているとの批判につながった。生活の糧として行っている仕事をあのように娯楽感覚でやるのか、人生は遊びや冗談ではないといった憤りの声が相次いだ。

一方で、すべての視聴者が否定的だったわけではない。一部では新鮮で面白い企画だと評価する声もあり、社会的に成功した人物が一般人の労働を直接体験する姿そのものが興味深いという反応も見られた。
また、裕福でも一生懸命に生きている、立派だとハン・ガインの勤勉さを肯定的に捉える意見もあった。短時間の体験でも、配達アルバイトが決して簡単な仕事ではないと実感したという共感の声も寄せられている。

その後、ハン・ガインは動画公開後にコメントを通じて自ら感想を伝え、率直な思いを明かした。配達中は非常に慌ただしく、普段は道に迷わないのにその日は本当に何が何だか分からなかったと当時の苦労を吐露した。さらに、今後は配達が遅れてもこの日の記憶を思い出して待つようにしたいと述べ、配達労働者への理解が深まったことを示唆した。
最後に、懸命に働いているすべての人に今日も頑張ってほしいとエールを送り、他の仕事も勧めてくれれば次に挑戦したいと、次回の体験への意欲も示している。













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