喉が痛むときの「ハッカ飴」は逆効果！一時的な痛み軽減の裏に潜む恐ろしい副作用

喉が痛い時や喉風邪の症状がある時に、ハッカ飴を頻繁に摂取するのは注意が必要だ。ハッカに含まれるメントール成分が、喉の健康に悪影響を及ぼす可能性があるためである。

慢性喉頭炎を患っている場合、ハッカ飴の摂取はむしろ症状を悪化させる恐れがある。慢性喉頭炎では喉頭や気管支が乾燥し、喉頭を保護する分泌物が十分に生成されず、喉がさらに乾燥しやすくなるのが特徴である。

このような状況でハッカ飴を摂取すると、メントールの清涼感が一時的に痛みを和らげるものの、メントールの揮発によって周囲の熱が奪われ、水分が蒸発するため、喉がさらに乾燥しやすくなる。その結果、慢性喉頭炎の症状が悪化し、喉の違和感や咳がよりひどくなることがある。

喉の健康を保つには、こまめな水分補給が最も効果的な方法である。水は喉の粘膜を潤し、炎症を和らげる働きがある。また、喉への負担を減らすために、体温に近いぬるま湯を飲むことが推奨される。

逆流性食道炎を患っている場合もハッカ飴は避けるべきである。ハッカには胃酸分泌を促進する成分が含まれており、胃酸を分泌する細胞を刺激するほか、下部食道括約筋を弛緩させることで胃酸の逆流を引き起こす可能性がある。このような理由から、ハッカ飴は逆流性食道炎の症状を悪化させることがあるため注意が必要だ。