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【似て非なる疾患】痔と裂肛は症状も原因も別物、自己判断の放置が命取りになる理由

有馬侑之介 アクセス  

肛門疾患は、その原因や症状によっていくつかのタイプに分けられる。

多くの人は肛門に不快感や痛みを覚えると「痔」と思いがちだが、必ずしも痔だけが原因とは限らない。実際には、肛門の痛みや出血を引き起こす疾患には「痔核(一般に痔と呼ばれる)」のほかに、「裂肛(肛門裂傷)」もある。両者は症状が似ている部分もあるが、原因や治療法は大きく異なる。痔と勘違いして放置したり、誤った自己判断で治療を行うと症状が悪化することがあるため、正しい知識を持つことが大切だ。

 

◆ 痔とは? ― 血管が腫れてこぶ状になる病気

「痔」とは、肛門周囲の血管がうっ血して膨らみ、こぶのように盛り上がったり炎症を起こす状態を指し、医学的には「痔核」と呼ばれる。痔核は、肛門の内側にできる「内痔核」と外側にできる「外痔核」に大別される。内痔核は痛みが少ない代わりに、排便時の出血が多く見られることが多い。一方、外痔核は皮膚の外に腫れが飛び出し、強い痛みを伴うケースが多い。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

主な原因は、排便時の過度な力み、長時間の座位、慢性的な便秘、妊娠などによって血管が圧迫・拡張すること。軽症なら座浴や薬で改善することもあるが、進行すると手術が必要になる場合がある。

◆ 裂肛とは? ― 肛門の皮膚が裂けてしまう状態

裂肛は、肛門の入口付近の皮膚や粘膜が裂ける病気で「肛門裂傷」とも呼ばれる。非常に神経が集中した部位にできるため、排便時に刃物で切られるような鋭い痛みを伴うのが特徴だ。出血を伴うことも多く、場合によっては排便後も数十分から数時間痛みが続き、日常生活に大きな支障をきたす。

主な原因は硬く大きな便が通過することによる損傷で、便秘や強くいきむ習慣がある人ほど発症しやすい。繰り返すと慢性化し、肛門括約筋が硬直して傷が治りにくくなる悪循環に陥ることがある。

◆ 症状の違い ― 出血と痛みで見分けるポイント

痔と裂肛はいずれも出血や痛みを伴うが、細かく見ると違いがある。

  • 出血:痔(特に内痔核)の場合は、排便後にトイレットペーパーに鮮やかな赤い血が付着したり、便に血が混じることが多い。裂肛では、少量で鮮明な血がポタポタ落ちる、または付着する程度が多い。
  • 痛み:痔は初期にはほとんど痛みがないか、軽い不快感に留まる。裂肛は排便時に強い痛みが走り、排便後も長く痛みが残ることがある。
  • しこりの有無:痔は肛門の外にしこりとして触れることが多いが、裂肛は裂けた部分の痛みはあっても、しこりはほとんど触れない。
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

◆ 診断と治療 ― 自己判断せず医師の診察を

痔と裂肛は自己判断で区別が難しいため、出血や痛みがある場合は肛門科や消化器外科を受診すべきだ。肛門内視鏡や視診によって正確に診断し、適切な治療方針を決めることができる。

  • 痔の治療:座浴、食物繊維を多く含む食事、薬(坐薬・軟膏など)で改善を図る。重症例は手術が検討される。
  • 裂肛の治療:便を柔らかくする薬や座浴で傷の治りを促す。慢性化した場合は、肛門括約筋を部分的に切開する手術を行うことがある。

◆ 予防のポイント ― 健康的な排便習慣を

痔や裂肛を防ぐには、規則正しい排便と生活習慣の改善が重要だ。

  • 1日1〜2回、規則的に排便し、トイレで長時間座らない
  • 食物繊維と水分を十分に摂り、便秘や下痢を防ぐ
  • 長時間の座り姿勢や重い物の持ち上げを避け、適度な運動を行う
  • 肛門部を清潔に保ち、出血や痛みが続く場合は早めに受診する

肛門疾患は生活の質を大きく損なう可能性があるが、正しい理解と早期対応、日頃の予防によって改善・予防が可能だ。痔や裂肛を疑う症状がある場合は、自己判断せず専門医の診察を受けることが健康を守る第一歩となる。

有馬侑之介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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