
ジャンクフードを数日間摂取するだけで、脳の記憶力が急激に低下し、認知症やアルツハイマー病などの脳疾患の発症リスクが高まるという研究結果が報告された。
現地時間15日、ニューヨーク・ポスト等の報道によると、アメリカ合衆国ノースカロライナ大学医学部の研究チームは、チーズバーガー、フライドポテト、アイスクリームなどの超加工食品を数日間摂取すると、「CCK中間ニューロン」と呼ばれる特定の脳細胞が過剰に活性化し、脳の糖代謝が攪乱されることを解明したと発表した。この研究結果は11日に国際学術誌「ニューロン」に掲載された。
研究チームは実験用マウスに西洋式の高脂肪食を与え、肥満が現れる前のわずか4日間で、マウスのCCK中間ニューロンが異常に活性化する現象を確認した。
今回の研究に参加したフアン・ソン薬理学教授は、「食事と新陳代謝が脳の健康に影響を与えることは既に知られていたが、海馬部位のCCK中間ニューロンという特定かつ敏感な脳細胞群が、短期間の高脂肪食摂取だけで即座に損傷を受けるとは予測していなかった」と述べた。
続いて彼は、「グルコース供給が減少すると、これらの細胞は迅速に反応し、活動パターンを変化させ、驚くべきことに、その変化だけで記憶力が損なわれるに十分であった」と説明した。
一方、一定期間断食を維持するインターミッテントファスティングは、高脂肪食の悪影響を相殺する効果があることが明らかになった。この方法はCCK中間ニューロンを鎮静化し、記憶機能を改善する。また、断食状態では、人体がグルコースの代わりに体内脂肪をエネルギー源として利用する。
ノースカロライナ大学医学部の研究チームは、グルコース供給を正常化し、「PKM2」酵素タンパク質の活性と生成を抑制することが、CCK中間ニューロンを本来の状態に戻す鍵であると明らかにした。
研究陣は、今後、高脂肪食が最も代表的な認知症であるアルツハイマー病の進行に与える影響の具体的メカニズムを詳細に分析する予定だという。
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