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「腕の内部が消えた?」――ただの喉の痛みの後、“肉を食い尽くす病”に襲われた50代男性の9週間

梶原圭介 アクセス  

運動後の腕の痛みから多臓器不全まで、壊死性筋膜炎で腕に骨だけが残り再建手術を受けた50代男性の体験

引用:depositphotos
引用:depositphotos

普段から運動を楽しみ健康に自信があった50代男性が、単なるのどの痛みを経験した後、致死率20%に及ぶ細菌に感染し、腕を切断しかける事態に至るまでの体験を共有した。運動をしているから健康だと過信せず、わずかな症状でも軽視せずに早めに病院を受診すべきだというのが、彼が投げかけた新年のアドバイスだ。

英国の新聞「ザ・サン」などの最近の報道によると、リンカンシャー・グリムズビーに住むマーク・ブルックス氏(54)は2023年12月、激しいのどの痛みを経験した後、体調が回復したと感じて普段通りジムに行った。彼は高強度の運動中に肘を軽くけがしたが、大したことではないと考えた。その後、高熱が出て腕の痛みと体のだるさが重なったが、単なる体調不良程度だと考えて様子を見ていた。

しかし、状態が急激に悪化し、結局病院を受診した。医療スタッフは最初、筋肉内の圧力上昇により血流が遮断されるコンパートメント症候群を疑った。その後、腕に大きな痣が突然現れ、緊急手術を受けることになった。

最終診断は壊死性筋膜炎だった。壊死性筋膜炎は皮膚や脂肪、筋肉組織を急速に破壊する稀だが致命的な細菌感染で、主に傷を通じて発生する。マーク氏の場合、感染した細菌が腕の皮膚と筋肉を急速に蝕み、最終的には骨がむき出しになるほど進行した。細菌は血流を通じて全身に広がり、腎機能が停止し多臓器不全の状態に陥った。

彼は集中治療室で1週間を過ごした。マーク氏は「腕を見ると中身が丸見えで、骨を支える組織がほとんどなかった」と語った。その後、合計9週間の入院治療を受け、25回の手術を受けた。感染した組織を除去する過程で上腕筋と三頭筋の一部、指の屈筋、筋肉間の結合組織が取り除かれた。感染を抑制し腕を保存するために陰圧閉鎖療法が用いられ、その後、脚と背中から採取した皮膚を移植する手術が行われた。背中の筋肉を腕に移して再建し、腹部の脂肪を詰めて露出した骨を支えた。

再建治療の費用は約45万ポンド(約9,500万円)に達し、保険で賄われたが追加手術も予定されている。その後、彼は心的外傷後ストレス障害を経験しているが、「壊死性筋膜炎の平均死亡率は約20%だが、私の場合は50%に近かったと聞いた。この体験が同じ症状に悩む誰かへの警告となり、命を救うきっかけになればと思う」と付け加えた。

 

「肉を食い尽くす病」壊死性筋膜炎、小さな傷から始まり、命を脅かすことも

壊死性筋膜炎は皮膚と皮下組織、筋肉を包む筋膜に沿って急速に広がり組織を壊死させる致命的な細菌感染症だ。一般に「肉を食い尽くす病」と呼ばれ、進行速度が非常に速いため早期診断と即時治療が生存を左右する代表的な緊急疾患として知られている。

主な原因菌はA群連鎖球菌だが、黄色ブドウ球菌や大腸菌などさまざまな細菌が関与する可能性があり、複数の菌が同時に感染を引き起こす場合もある。細菌は小さな傷や手術部位、注射の跡などを通じて侵入し、目に見える傷がない状態でも発生することがある。

初期には痛み、腫れ、発赤、発熱など非特異的な症状から始まり、単なる炎症や筋肉痛と誤解されやすい。しかし、皮膚の変化に比べて痛みが過度に強いのが特徴だ。時間が経つと皮膚の色の変化や水疱、痣が現れ、感染が進行すると感覚の低下や組織の壊死が伴う。

感染が血流に広がると敗血症に至り、腎不全、低血圧など多臓器不全を引き起こす可能性がある。医学的に報告された壊死性筋膜炎の死亡率は約20〜30%程度で、診断が遅れたり基礎疾患がある場合はさらに高くなる。

治療は広域抗生物質の投与とともに感染・壊死組織を迅速に除去する外科手術が鍵となる。手術は何度も繰り返されることが多く、その後皮膚移植や筋肉再建手術が必要になる場合がある。専門家は原因不明の激しい痛みと急激な全身症状が現れた場合は直ちに病院を受診すべきだとし、早期対応の重要性を強調している。

梶原圭介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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