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「技術はあった、でも売れなかった」ホンダが直面する構造問題、エンジン王国が電池・AIに敗れた経緯

山田雅彦 アクセス  



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引用:depositphotos

ホンダの電動化戦略見直し──揺れる日本の自動車業界と構造転換の波

「技術のホンダ」が直面する転換期

国内の自動車産業の一翼を担ってきたホンダが、厳しい局面に立たされている。かつては「技術のホンダ」と称され、エンジンと環境技術で世界的な競争力を評価されてきたが、電気自動車への転換期で出遅れ、存在感が薄れつつあるとの見方も出ている。

世界市場で築き上げた独自の競争力

ホンダは長年、国内自動車産業を代表する企業の一つとして確固たる地位を築いてきた。トヨタ自動車、日産自動車と並び世界市場で安定した販売を続け、特にエンジン技術とモータースポーツで培った経験を基に独自の競争力を築き上げてきた。

排ガス規制対応から人型ロボットまで──先進技術の歩み

実際、ホンダは1970年代には、米国の厳しい排出ガス規制を世界で初めてクリアするエンジンを開発し、その技術力を示した。1990年代には電気自動車「Honda EV Plus」を発表し、環境車市場でも先駆的な取り組みを示した。さらに2000年には人型ロボット「ASIMO」を公開し、先端技術企業としての姿勢を打ち出した。

技術先行と市場競争力のギャップ

ただ、こうした技術が必ずしも市場競争力に結びつかなかった点が課題となった。ホンダは技術開発では先行していたものの、収益事業への転換には至らなかった。初期の電気自動車はリース販売にとどまり、ロボット事業も商業化までは至らず、技術実証の域を出なかった。

電気自動車市場での出遅れ

電気自動車市場が本格的に拡大する局面でも、ホンダは競合他社に後れを取った。象徴的な例が、2017年に発売された電気自動車だ。航続距離はわずか129kmにとどまり、競争力に欠けていた。後続モデルも同クラスの競合車と比べて性能面で見劣りし、消費者の支持を得られなかった。一方、米テスラや中国の電気自動車メーカーは、電池技術とソフトウェアを武器に市場で急速にシェアを伸ばした。

戦略修正とGM・ソニーとの提携

ホンダも遅れて戦略の修正に着手した。2020年代に入って電気自動車への転換を掲げ、米ゼネラルモーターズ(GM)と提携して電気自動車の開発に着手し、ソニーグループとの合弁会社を通じて次世代モビリティ事業にも参入した。また、大規模な投資計画を打ち出して巻き返しを図った。

事業環境の変化が足かせに

しかし、世界的な事業環境の変化が足かせとなった。電気自動車の需要鈍化や政策転換を受けて市場の拡大ペースが鈍り、投資に見合う収益性の確保も難しくなっている。結果として、一部の電気自動車開発計画の中止に踏み切った。業界からは、電気自動車への転換のタイミングを逃した影響との見方も出ている。

日産の経営不振と広がる業界の危機感

同時期に日産自動車も経営不振と販売不振に直面し、国内自動車産業全体に危機感が広がっている。両社の経営統合の可能性まで浮上したが、企業文化の違いや利害の対立などから、実現には至らなかったとされる。

ソフトウェア・電池・AIが主軸となる自動車産業

専門家は、自動車産業の構造転換こそが根本的な要因だと指摘している。かつてはエンジンと機械技術が競争力の中核だったが、現在はソフトウェアや電池、人工知能(AI)が競争の主軸となりつつある。変化に対応できない企業は市場で存在感を失う恐れがあるとの指摘も出ている。

ホンダの今後と日本自動車産業の行方

ホンダが直面する課題は一企業にとどまらず、伝統的な自動車製造業が直面する構造的変化を象徴するものとされる。今後、ホンダが技術力を生かして新たな活路を見いだせるかどうかは、世界の自動車産業の行方を占ううえでも焦点となりそうだ。

山田雅彦
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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