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49年連続1位の秘密…フォードF-150が「電動化一辺倒」を捨てて勝ち続けるワケ

山田雅彦 アクセス  

引用:フォード
引用:フォード

米自動車産業の象徴であるフォード・F-シリーズが激しい競合各社の追撃を受けながらも49年連続で全米トラック販売1位という大記録を維持する中、ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)がパワートレインの柔軟な多角化を核とする市場維持戦略を具体化した。

米経済メディアのTheStreetは5月9日(現地時間)、フォードが単なるベストセラー維持を超え、急変するエネルギー環境に対応した「未来対策(Future-proofing)」戦略に力を入れていると報じた。

同報道によると、フォードはハイブリッド、電気自動車、内燃機関を網羅する幅広い選択肢を提供する「パワートレインの多角化」を通じて顧客の離脱を防ぎ、新規需要を取り込む構想だという。

圧倒的1位を維持する中で激化する追撃、「選択肢の幅」で対抗

F-シリーズは昨年、米国で82万8,832台を販売し、44年連続で全車種販売1位の座を守った。ただ、市場環境の変化は小さくない。昨年の米国ピックアップトラック全体の販売台数は約300万台に達し、今年は310万台まで拡大する見込みだ。

特に競合他社の成長が著しい。シボレー・シルバラード(58万368台)とダッジ・ラム1500(37万4,059台)が追随する中、トヨタ・タコマは昨年の販売台数が42%急増し、過去最高の27万4,638台を記録した。

ファーリー氏は直近の決算発表会で「乗用車やSUVからトラックへの乗り換えが顕著に増えている」と述べ、「小型トラックのマーベリックから大型モデルまで幅広いラインアップを整え、市場での競争力をさらに高める」と強調した。

ファーリー氏はとりわけ、ハイブリッドモデルに搭載された「プロパワーオンボード(Pro Power Onboard)」機能を例に挙げ、顧客が求める実用的な利点をパワートレインと結びつけることがフォード独自の差別化ポイントだと語った。

グローバル市場展開と車両クラス戦略

フォードの戦略は米本土にとどまらない。シェリー・ハウス最高財務責任者(CFO)は商用車市場の重要性を強調し、「小型のマーベリックから超大型のF-650に至るまで、全製品群で強い需要がある」と説明した。

海外市場での実績も積み上がりつつある。中型ピックアップトラックのレンジャーはタイ、アフリカ、中東、南米など主要市場で販売首位を争っている。

ファーリー氏は近年急成長する中国の自動車メーカーの攻勢に対し、「原油価格の変動とパワートレイン転換期の中でも競争力を維持できるよう、価格競争力を備えた多様なモデルを世界市場に投入する」と述べた。

業界では、フォードがEV(電気自動車)のF-150ライトニングの成長と既存内燃機関車の収益性を同時に確保する「バランスの取れたポートフォリオ」を構築したとの見方がある。

割引特典を再導入、7月初頭まで販売促進

販売台数を最大化するための積極的なマーケティングも並行して展開する。フォードは5月1日から一般顧客にも従業員割引を適用する「アメリカン・バリュー(American Value)」プロモーションを本格的に導入した。期間は7月6日まで、2025年モデルと2026年モデルの大部分が対象となる。

フォードが大幅な値引き施策に踏み切った背景には、実際のシェア拡大への効果があった。昨年同時期にインセンティブを拡大した結果、フォードの米国市場シェアは14.7%と前年比1.9ポイント上昇した。

フォード・ブルー部門社長のアンドリュー・フリック氏は「小数点単位のシェア争いが激しい自動車業界で2ポイント近い上昇は非常に異例な成果だ」と評価している。

「電動化の速度調整」と「実用主義」の勝利

フォードの動きは、電気自動車一辺倒の路線から転換し、市場の現実を直視した結果と解釈できる。AIや自動運転などの先端技術競争が激しい中でも、トラック購入者が最も重視する「牽引力」と「エネルギー効率」、そして「価格」という本質を重視した姿勢の現れとも言える。

特にアルミニウムなどの原材料価格上昇圧力の中で大規模な割引政策を展開することは、シェア拡大を通じてサービスやソフトウェアの売上を増やそうとする長期的な戦略の一環と見られる。

消費者の選択肢を尊重しつつブランドロイヤルティを高めるフォードの「柔軟な戦術」が50年連続1位という大記録を樹立できるか、業界の注目が集まっている。

山田雅彦
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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